ベリガン神父の06年インタビュー:マクナマラ国防長官のベトナム戦争観をふりかえる

2016/5/2(Mon)
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伝説的な反戦司祭で活動家、詩人のダニエル・ベリガン神父が94歳で亡くなりました。2006年のデモクラシー・ナウ!のインタビューを再放送します。85歳の誕生日を記念したこのインタビューでベリガン神父は、「米国の軍事的帝国主義」と自らが名付けたものに抵抗し続けたその生涯について語りました。ベリガン神父は1965年、弟のフィリップ・ベリガンとともに、ロバート・マクナマラ国防長官と言葉を交わしたことがあります。「私は国防長官にこんな風に言ったんです。『今朝も戦争を止めませんでしたね。今夜には止めるのでしょうか』。すると国防長官は、私の左耳の後ろを見やるようにして言いました。『ベリガン神父と皆さん方にこれだけ言っておきます。ベトナムはミシシッピのようなものです。法に従わない者がいるなら、部隊を送るまでです』。彼はそう言って口をつぐみました」とベリガンは振り返ります。「翌朝ニューヨーク市に戻り、当時出版していた雑誌の秘書に、『この発言をメモしておいてくれ。2週間もしたら自分の耳が信じられなくなりそうだから』と言いました。国防長官の口調はまるでアラバマ州セルマの保安官のようでした。誰の法だというのでしょう?いったい誰の法に従わないというのでしょう。戦争はその程度の感覚で行われていたのです」

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