グアテマラの汚い戦争を裁く:リゴベルタ・メンチュウが歓迎する大使館虐殺事件の判決と独裁者の裁判

2015/1/20(Tue)
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人権活動家たちの大規模な勝利として、グアテマラの裁判所は1980年のスペイン大使館虐殺事件に有罪判決を下しました。同裁判所は1月19日、政府の抑圧に抗議してグアテマラ市のスペイン大使館を占拠していた37人の農民活動家と学生組織者たちへの攻撃を命じたことに対し、元警察署長のペドロ・ガルシア・アレドンドに責任があるとの判決を下しました。1月19日の判決によると、アレドンドは大使館に火を放ち、活動家たちを焼き殺すよう命じた当の警察官だったといいます。彼は別の2件の殺人でも有罪宣告を受け、全部で90年の禁錮刑を言い渡されました。このスペイン大使館虐殺事件の犠牲者の一人は、先住民の農民指導者で、後にノーベル賞を受賞したリゴベルタ・メンチュウの父親であるドン・ビセンテ・メンチュウでした。グアテマラ市からリゴベルタ・メンチュウに、この歴史的な判決について話を聞きます。また、グアテマラの内戦についての3部作のドキュメンタリーの第3作が完成間近の映画監督パメラ・イエーツからも話を聞きます。同作品は、元独裁者のエフライン・リオス・モントの大虐殺の裁判が、グアテマラの非暴力抵抗運動をいかに力付けたかを検証しています。

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