「アメリカ人」の定義とは? 不法滞在者葛藤の象徴 ホセ·バルガス、テキサスで拘留される
2014/7/16(Wed)
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15日、アメリカで最も有名な不法滞在移民のホセ·アントニオ·バルガスが、米国境警備隊によって拘束されました。ピューリッツァー賞受賞のジャーナリストであるバルガスは、1993年に12歳でフィリピンから米国に渡ってきました。ワシントン・ポスト紙や他の取材機関で報道活動をした後、彼は2011年にエッセイの中で不法滞在者としての立場を明らかにしました。このエッセイは広く読まれています。バルガスは先日、中南米から暴力と貧困を逃れるため米国に渡ってくる、何千もの移民の子供たちを取材するためテキサスの国境付近を訪れました。しかし、国境警備隊と検問所の厳しい警備に面前にして、そこを出ることが難しいことに気付きました。フィリピン国籍であるバルガスは15日、マッカレン·ミラー国際空港で逮捕され約8時間拘留されました。彼の抑留は、ツイッターのハッシュタグ#IStandWithJose(ホセを支持)でツィートされ、米国内でツイッターのトップ・トレンドとなりました。国中が彼の動向を追う中、バルガスは、後に移民裁判所に出頭することを条件に最終的には釈放されました。釈放後の声明でバルガスは「議会は移民改革に失敗し、オバマ大統領は、「大統領命令」を出すという選択肢を使うことを躊躇している。だから重大な疑問が残された。それは『アメリカ人』をどう定義するかという問題です」。 本日は、逮捕わずか数日前に、移民児童に対する米国の処置ついて、マテキサス州マッカレンで演説するバルガスの映像を放送します。 「ここいいる子供たちは不法ではありません。彼らは人間であり、国家安全保障上の脅威でもありません」とバルガスは述べます。 「この子供たちが脅威になるとすれば、それは私たち自身の良心を試す脅威です」