1%のためのインターネット FCCの新規則は有料高速サービスへの道を開きネットの中立性を破壊

2014/4/25(Fri)
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自由で開かれたインターネットを意味する「ネットの中立性」を実質的に放棄する新規則案を、米国の連邦規制当局が発表しました。FCC(連邦通信委員会)のこの提案は、ベライゾンやコムキャストのようなインターネット・プロバイダーがネットフリックスやアマゾンなどのメディア企業に超過料金を課して、コンテンツの高速配信などの優遇を与えることを可能にするものです。来月行われる投票で新規則が可決されれば、FCCはパブリックコメントの募集を開始し、夏場のうちに最終版を公示することになります。「いま起きていることの本質は、インターネットが変容し、1%が高速サービスを獲得し、99%は鈍行サービスを与えられるようになるということです」と引退した元FCC委員マイケル・コップスは評します。「そんな事態が起こるのを許せば、我々はネットという革命的技術の可能性を台無しにしてしまいます。この動きを止めるべきです」。アストラ・テイラーも番組に参加します。新刊、 The People's Platform: Taking Back Power and Culture in the Digital Age (『市民のプラットフォーム:デジタル時代の力と文化を取り戻す』)の著者です。

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