「新たな冷戦開始どころか 既に真っ只中にある」 スティーブン・コーエン、ロシア-ウクライナ危機を語る

2014/4/17(Thu)
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ウクライナ危機をめぐる交渉がジュネーブではじまりましたが、同国東部の都市マリウポリでは治安部隊により親ロシア派デモ参加者3人が死亡、13人負傷、63人が拘束され緊張が高まっています。ウクライナ当局は親ロシア派分離主義グループが軍事基地を襲撃しようとしたと説明しています。この死亡事件は、ウクライナが政府施設を、親ロシア派分離主義グループから奪還する計画が明るみに出た直後に起こりました。4月17日、ロシアのウラジミール・プーチン大統領はキエフの政権はウクライナを「奈落の底」へと突き落とそうとしていると糾弾し、同国への派兵の可能性を完全に除外することを拒否しました。一方、北大西洋条約機構(NATO)の事務総長フォー・ラスムセンは、東欧でのNATOの段階的な配備強化を発表。「飛ばす飛行機の数、海上の船の数を増加し、地上での準備も更に進めます」とラスムセンは言いました。ニューヨーク大学とプリンストン大学のロシア学および政治学名誉教授スティーブン・コーエンに話を聞きます。「新たな冷戦開始どころか、既に真っ只中にあるのです」とコーエンは言います。「つまり『熱い戦争』への発展も今では想像がつくということです。可能性は低いが、絶対にありえないわけではない――そしてありえるとなれば、手を打たなくてはなりません」

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