「緩慢なジェノサイド」 先住民の土地に置き去りにされたウラニウム鉱山の有毒物質

2014/3/14(Fri)
記事番号: 
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グランド・キャニオンが、人体に有害なウラン採鉱をめぐる戦いの戦場になっています。昨年、エネルギー燃料リソース(Energy Fuels Resources)という名の会社が、グランド・キャニオンで人気のサウス・リムから6マイル(10 km弱)の鉱山を再開する許可を連邦政府から与えられました。先住民と環境団体が合同で、ウラン鉱山は稀少な水資源を損ない、健康に重大な影響を与えかねないとして、政府の決定に抗議しています。ディネ(ナバホ)族の土地には廃業になったウラン鉱山があちこちに散らばっています。1944年から1986年までの期間に、この地区の山と平原から390万トンのウラン鉱が掘り出されました。1000を超える鉱山が廃業されましたが、鉱山会社は放射性廃棄物の堆積物を適切に処分しておらず、ガン発生率や健康障害が急騰しています。アリゾナ州フラッグスタッフからお届けする本日の放送で、グランド・キャニオン・トラストのエネルギー担当理事テイラー・マッキノンと、ディネ(ナバホ)アクティビストでミュージシャンのクレー・ベナリーに話を聞きます。「緩慢なジェノサイドが起きています。この地方の先住民だけではありません。廃業されたウラン鉱山から50マイル(約80km)以内の地域には1000万人以上が住んでいると推定されています」とベナリーは言います。ベナリーはまた、サンフランシスコ・ピークスを保留するための闘いについても語ります。サンフランシスコ・ピークスは、13種族の先住民が聖なる地とみなしている地ですが、スノーボウル・スキー場が下水を処理した水で人工雪を作っています。

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