米国が兵器を緊急支援する中 ファルージャでの新たな攻撃で イラクの宗派間闘争激増の危機

2014/1/9(Thu)
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イラク軍は、ラマディの一部も掌握したスンニ派ゲリラからファルージャ奪回に向けた攻撃の可能性に備え、街を包囲しました。戦いに巻き込まれるのを避けるため、ファルージャ市民数千名が既に避難しています。この事態と時を同じくして、「イラクとレバント地域 イスラム国家」(Islamic State of Iraq and the Levant)とよばれる武装組織をの「包括的な」駆逐のために、米国はヘルファイア・ミサイルと監視用無人機の投入量を増やしていたところでした。イラク系フランス人ジャーナリストで2003~08年にバグダッドを本拠にRoadtrip Iraq(『イラクでロードトリップ』)とFallujah: A Lost Generation?(『ファルージャ:失われた世代?』)を含む複数のドキュメンタリーを制作したフェラット・アラニと、米国務省に24年勤務しイラク駐在経験もあるベテランで、後に米のイラク政策を批判した著書We Meant Well: How I Helped Lose the Battle for the Hearts and Minds of the Iraqi People(『あれは善意だった:イラク人の心をつかみ損ねる戦いの一端を担った私』)を執筆したピーター・ヴァン・バーレンです。ヴァン・バーレンは、イラク国家再建の米の方針批判後、解雇の危機に晒されました。

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