「問題は薬物自体ではない」:神経学者カール・ハートが脳科学と中毒の迷信を語る

2014/1/6(Mon)
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薬物法の規制緩和に向けた全米的な動きについて引き続き見ていく中で、神経精神薬理学者の草分け的存在のカール・ハート医師に話を聞きます。彼は心理学部と精神医学部で准教授を務め、アフリカ系アメリカ人で初めてコロンビア大学の科学分野で終身教授になった人物です。また、彼は薬物乱用に関する国の諮問委員会のメンバーでもあり、ニューヨーク州立精神医学研究所の薬物乱用部門で研究員も務めています。しかし、神聖なるアイビーリーグに入学するはるか昔、ハートはマイアミで最も危ない地域で育った経験から薬物使用の知識を既に得ていました。先日、彼はHigh Price: A Neuroscientist’s Journey of Self-Discovery That Challenges Everything You Know About Drugs and Society(『ハイプライス:薬物と社会についてあなたが知っている全てに挑戦する神経科学者の自己発見の旅』)というタイトルの回顧録を執筆。この本の中で彼は、彼がいかにして犯罪と麻薬の生活から逃れ、いまは研究対象となったコカインの中毒者にならないようにしてきたかという自己発見の旅を振り返っています。

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