環境活動家の勝利 バーモント州のヤンキー原発廃炉へ 他に続く原発は?

2013/8/28(Wed)
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米国で最古の原子炉の1つで最も物議を醸した1つでもある原子力発電所が2014年暮れに閉鎖されることになりました。同原発を運営するエンタージー社が27日に発表したもので、バーモント州バーノンに位置するバーモント・ヤンキー原発が経済的理由で閉鎖となります。この施設は何十年にもわたって抗議の対象で、何度も放射性物質であるトリチウムの漏出事故を起こしてきました。バーモント州上院は2010年、さらに20年の同原発の追加運用を許可する権限を州委員会に与える法案を否決しています。この閉鎖で米国の稼働原子炉は99基となります。本日のゲスト、原発会社幹部だったアーニー・ガンダーセンは日本で現在も続く東電福島原発の核災害の影響もあり、米国ではさらに多くの原発が閉鎖となるだろうと見ています。「こうした小規模の単基のみの原発で、特に福島第一と似たものは、これからさらに閉鎖に向かいます。なぜなら稼働43年近い老朽化した原発を運用して、しかも福島事故に関連した仕様変更に数億ドルをかけねばならないのは経済的にも意味をなさないからです」とガンダーセンは言います。

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