ピート・シーガー 亡妻トシを回顧し 公民権運動のテーマソング「勝利を我らに」を歌う

2013/8/9(Fri)
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伝説の人ピート・シーガーとの対話をここニューヨークのデモクラシー・ナウ!のスタジオから続けます。1919年生まれのシーガーは現在94歳、アメリカのアイコンです。1940年代にはジョセフ・マッカーシー上院議員の魔女狩りに異を唱え、下院非米活動委員会で質問に答えることを拒否したために危うく収監されるところでした。シーガーは公民権運動の聖歌とも言うべき歌 We Shall Overcome (「勝利を我らに」)を一般に広めるのに大きな役割を果たしました。1960年代にはベトナム戦争への声高な批判者であり、当時の反体制シンガーたちを勇気づけたのです。その後は環境運動や反核運動の中心で活躍しました。いまから1カ月前の7月9日、彼の妻でアーティスト、映画監督のトシ・シーガーが91歳で亡くなりました。彼女はニューヨーク州を流れるハドソン川の清浄化を助ける「クリアウォーター」組織の年次資金集め大会「Great Hudson River Revival(大ハドソン川再生)」の重要な指導者で芸術担当プログラマーでした。彼女が亡くなったのは、シーガー夫妻結婚70周年のその日まであと2週間もない日でした。

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