銀行の差し押さえ阻止のためカリフォルニア州の都市が土地収用権の使用を示唆

2013/8/6(Tue)
記事番号: 
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カリフォルニア州のある町が、一連の不動産物件差し押さえによる危機に対する取り組みで、大きく報道されています。リッチモンド市では、住宅ローン債務者のほぼ半数が支払い不能に陥っています。リッチモンドは8月第1週に大きな一歩を踏み出し、困窮している住宅所有者のローンの買取を大手銀行やその他の金融業者に持ちかけた全米最初の都市となりました。市議会で4月に承認された計画では、市は、ローンを調整し、差し押さえを回避して家族が持ち家に居続けることができるように、土地収用権を使ってローンを購入することができます。「銀行は私たちのコミュニティに略奪的な住宅ローンを売りつけておきながら、こうした危機に対する何の解決も持ち合わせていません」と、リッチモンドの市長ゲイル・マクラフリンは言います。「私たちは、こうした問題のあるローンを銀行の手から取り上げることで介入しています。銀行には、これらの債権に対する公正な市価は払っていますよ。そうしておいて、その家の持ち主と一緒になって、現在の家の価値に沿ったローンの借り換えや調整に取り組んでいるのです。私たちは銀行に対し、こうしたローンを自発的に私たちに売ることを求めています。彼らが協力しないのであれば、土地収用権を使うことも考えるつもりです」。

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