ノーベル平和賞受賞者リゴベルタ・メンチュウ グアテマラの独裁者リオス・モントの有罪を歓迎
2013/5/15(Wed)
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米国支援のグアテマラの独裁者だったエフライン・リオス・モントがジェノサイド(大虐殺)の罪で有罪となって数日が経ちました。彼が法の裁きを受けたことに大きな役割を果たした女性に話を聞きましょう。リゴベルタ・メンチュウは10年以上前に、マヤ族の先住民地域で起きた大虐殺事件に関してグアテマラの将軍たちに対する訴訟手続きを開始しました。彼女の法的訴えが最終的に5月10日のリオス・モントへの歴史的な有罪判決へと結びついたのです。判決はマヤ系イシル族1700人以上を殺害したジェノサイドの罪で禁錮80年というものでした。メンチュウはこのグアテマラ大虐殺で父親、母親、2人の兄弟を失い、後にグアテマラ先住民を代表しての社会運動でノーベル平和賞を受賞しました。「リオス・モントへの有罪判決は私たちの人生の1つの章、深い悲しみの1章を終わらせる機会を与えてくれます。グアテマラの人々の間で新しい関係が始めることになるかもかもしれません」とメンチュウは言います。「大虐殺時代には、私たちはとても孤独で、力もなく、誰も味方してくれないと感じたものです……大虐殺が行われたという事実が(いまでは)認められて、それはつまりもう誰もそれを忘れないということなのです」
