「愛に色はない」:ジョージア州の高校生たちが初の人種統合プロムを開催へ

2013/4/26(Fri)
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南部ジョージア州の高校生グループが卒業パーティー(プロム)が人種別であることに異議を唱える歴史的な行動を起こしています。生徒たちの努力に加えて全米黒人地位向上協会(NAACP)などの団体の支持もあって、ウィルコックス・カウンティ高校では初めての人種統合プロムを27日の土曜日に開催することになりました。ブラウン対教育委員会裁判で全米の学校システムから人種差別を撤廃するという判決が出てから60年近く経っています。同高のプロムはこれまで私的なグループによって主催されてきており、白人向けの「ホワイト・プロム」を後援する親たちはアフリカ系の生徒の出席を断ってきたのです。地元自治体当局は、人種別のプロムが続いてきたのは私的に開催されるため学校区の管理外にあるからだと説明しています。このニュースはソーシャルメディアを通じてあっという間に拡散し、オーストラリアや韓国といった遠くの国々からも人種統合プロムへの支持や寄付が集まっています。この人種統合プロム開催に尽力する生徒2人に話を聞きます。マレシア・ラッカーとブランドン・デイビスです。またマレシアの試みを支援してきた母親トニ・ラッカーとも話します。さらに1957年にアーカンソー州リトルロック・セントラル高校での人種差別撤廃を進めて「リトルロックの9人」と呼ばれたグループに当時14歳で参加したカーロッタ・ウォルズ・ラニアの最近のインタビューを抜粋で放送します。

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