銃規制を超えて オバマ大統領 失業問題 受刑率の増加 米国の「暴力文化」問題への取り組を強調

2013/2/13(Wed)
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本日はオバマ大統領の一般教書演説についての特集をお送りします。まずは銃規制強化についてです。大統領は議会に、身元調査の拡大や攻撃用武器販売禁止を含めた銃規制強化法案を採決するよう求めました。銃ロビー団体から多大な恩恵を受けている議会が、大統領の政策を是認する可能性は非常に低いと見られる中、本日は暴力の根源への取り組みを含む広範囲な政策を訴える2人のゲストをお招きしました。「我々は大統領がもっと広範囲の議論をするのを待っています。つまり銃による暴力を引き起こす真の要因についての議論です」と語るのは、シカゴ大学政治学部教授で「黒人の若者のためのプロジェクト」(Black Youth Project)を設立したキャシー・コーエン教授です。同プロジェクトは、15歳のハイディヤ・ペンドルトンが殺害された後、蔓延する銃暴力への対策についてシカゴに戻って演説するよう大統領に要請する嘆願書への署名を集め始めました。2月15日にシカゴで行われることになったこの演説では、大統領に「若者が直面する失業問題や、不十分な学校教育、若者の拘束に関する問題多き政策、自宅周辺で若者が目にする暴力や失業から来るトラウマについて話してほしい。このような真の問題について議論しない限り、若者の生活を取り巻く暴力の芽を摘み、それに対処する対策へと前進することはできないのです」とコーヘン教授は言います。シンクタンク、デモス(Demos)の特別シニア・フェローでニューヨーク・タイムズ元論説コラムニストのボブ・ハーバートは「我が国の銃と暴力の文化を変え始めることが出来れば、我々はいくらか前進することが出来るでしょう」と言います。

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