タビス・スマイリーとコーネル・ウエスト 『金持ちとそれ以外の私たち:貧困マニフェスト』について語る

2012/4/19(Thu)
記事番号: 
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二人におよそ一人の米国人、すなわち1億5千万人の米国人が、貧困層または低所得者層に属することが最近の人口調査の結果で明らかになりました。コーネル・ウェスト博士とタビス・スマイリーの二人に話を聞きます。彼らはThe Rich and the Rest of Us: A Poverty Manifesto (『お金持ちとそれ以外の私たち:貧困マニフェスト』)というタイトルの新しい本の中で、貧困への危機についての国民的な対話を巻き起こす努力を続けています。受賞暦のあるテレビとラジオのキャスター、スマイリーは、オバマ大統領は貧困問題へきちんと取り組むことをし損ねたと言います。「貧乏人などどうでもいいという超党派的な合意がワシントンにはあるようです。オバマ大統領もその一人です。オバマ大統領の医療改革への取り組みは申し分ないと思います。でも、すべての米国人に仕事を与えることが、第一の最優先だったはずです」とスマイリーは言います。プリンストン大学で宗教学とアフリカ系米国人学の教授をしているウエストは、米国は君主政治、奴隷制度と制度化された人種差別との歴史的な闘いを経て、「今は寡頭制と言う問題を抱えています。貧困は新しい奴隷制度で、少数の金持ちが王となっています。この新たな支配体制の支配者にね。」と述べます。

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