仕事としての家事:無給労働と主婦への報酬を勝ち取るための戦いについてセルマ・ジェームスが語る

2012/4/16(Mon)
記事番号: 
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先週、民主党系の政治評論家がロムニー前マサチューセッツ州知事のアン夫人について、「生まれてから1度も働いたことがない」と非難し、 家事を巡る論争が大統領選を揺るがしました。アン夫人は「私は家にとどまって、5人の男の子を育てるという選択をしました。正直言って、これは大変な仕事でした」と反論しました。本日は、この議論に歴史的な声を持ち込みたいと思います。長期にわたる活動家で作家、政治思想家で、女性の権利と人種差別に反対する先駆的な活動で知られるセルマ・ジェームズです。彼女は、主婦の仕事を「無給労働」という言葉で表現しました。また、家事労働を行う女性に対し賃金が支払われるべきだとも主張しています。Sex, Race, and Class — The Perspective of Winning: A Selection of Writings, 1952-2011(『性別、人種、階級—勝利の観点;1952-2011論文選集』)は、セルマ・ジェームズの新作です。60年の間、全く変わらない一連の論争の中で、セルマ・ジェームズは人種、階級、ジェンダーの垣根を超えた結束を呼びかけてます。先日、セルマ・ジェームスにインタビューを行いました。ジェームズは、西インド諸島の偉大な学者で元夫の故C・L・Rジェームズや、1952年の論文「A Woman's Place(女性の居場所)」の執筆について話しました。

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