エジプトのショック・ドクトリン:シャリフ・アブドゥル・クドゥースが語るムバラク後の経済危機と大統領選

2012/4/10(Tue)
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エジプトでは、ホスニ・ムバラク政権の諜報活動を率いていたオマル・スレイマンが大統領選への出馬を表明し、経済は危機を迎えつつあります。カイロを拠点とするデモクラシー・ナウ!の特派員シャリフ・アブドゥル・クドゥースに、革命後のエジプトの状況について話を聞きます。スレイマンはエジプトの情報庁長官を18年以上務め、米国と緊密な関係を築き、ブッシュ政権の「特例拘置引き渡しプログラム」で重要な役割を担っていました。そして今スレイマンは、5月23日から始まる予定の、すでに大勢が出馬している大統領選に立候補します。クドゥースは、エジプトが多額の財政赤字を抱え、また、小麦のような必需食料を輸入に依存しているにも関わらず外貨準備高は不足するなど、同国は経済危機の重大な局面に差し掛かっていると指摘します。「憲法がこれからどうなるのか、選挙がどうなるのかまったくわかりません。エジプトの革命は依然として宙に浮いたままです」とクドゥースは言います。クドゥースは、エジプト革命についての彼の報道で2012年の独立系メディアの特別業績に対するイジー賞(Izzy Award for Special Achievement in Independent Media)を受け取るためにニューヨークに来ています。

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