マーティン・ルーサー・キング師を偲ぶ: ジョン・ニコルズが語る 人権としての労働者の権利への貢献

2012/4/4(Wed)
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マーティン・ルーサー・キング・ジュニア師の暗殺から44年目を迎えました。米国での労働者の組織作りとその後の活動の歴史的な中心地であるウィスコンシン州での彼の政治的実践の足跡を見てみます。晩年、キングは1932年のウィスコンシン州で創設された、米国州・郡・市職員同盟(American Federation of State, County and Municipal Employees =AFSCME)会員の組織作りに助力しました。キングは労働者の権利は人権であり公民権なのだと主張しましたが、この主張は2011年、同州の公務員の賃金・手当を大幅にカットし、彼らの団体交渉権のほぼ全てを否定しようとした共和党知事スコット・ウォーカーへの抗議運動でも聴かれました。「これは単に経済に関する戦いではありません。賃金や手当や年金だけのための戦いではないんです」とネイション誌の政治記者ジョン・ニコルズは言います。「これは団結権の戦いでもあり、自分一人では大した力はないかもしれないが、多くが集まればこの国で最も力を持つ政界人や経済人にも異議申し立てできる可能性を秘めた個人の権利の戦いなのです。キング師はそれを福音として説いていました」

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