ノーム・チョムスキー:10年経った9.11を振り返る

2011/9/13(Tue)
記事番号: 
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10 年前の2001年、米連邦議会で共和民主両党の議員が一緒になって終わりなき戦争を容認したとき、ノーム・チョムスキーは中東と世界における米国の行動を見直すことを米国に求めた中心的人物でした。9-11というシンプルなタイトル(邦題は「9.11―アメリカに報復する資格はない!」)の彼の2001年の著作は、予想外のベストセラーになりました。同書では、9.11攻撃の根源についてのチョムスキーへの一連のインタビューと、彼が正当と考える事件への対処策が収められています。10年後の2011年、チョムスキーは同書の改定版、9-11: Was There an Alternative?(『9.11:ほかに手段はなかったのか?』)を発表し、その中で米国によるオサマ・ビンラディン暗殺と、チョムスキーが見るブッシュ政権の外交政策とオバマ政権の外交政策の継続性について言及しています。「現時点で、オバマのアラブ世界における支持率は、ジョージ・W・ブッシュのものをさえ下回っている」とノーム・チョムスキーは言います。「政策は変わったが、彼らの敵意は不変だ。我々は残虐行為がどこから派生するものなのか理解するべきだ。そうした行為は何もないところからは生まれない。真剣に考えるなら、我々はそうした行為の基盤になっていることについて何らかの行動を起こすべきだ」。

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