サイエントロジー攻撃からウィキリークスとアラブの春の支援まで、活動家ハッカーたちの世界的活動

2011/8/16(Tue)
記事番号: 
3

近年、アノニマス(名無しさん)などのグループのメンバーを称するオンライン・ハッカーたちによる巨大な敵を相手取ったオンライン攻撃が世間の注目を集めています。2010年12月、マスターカードとVISAがウィキリークスの口座を凍結し、動団体への寄付の送金を妨害すると、アノニマスのハッカーたちが、この二大クレジットカード会社のサイトを一時的にダウンさせました。これまで標的にされた中には、ソニー、PayPal、アマゾン、バンク・オブ・アメリカ、サイエントロジー(宗教団体)、エジプト政府、チュニジア政府、シリア政府などがあります。世界中の捜査当局がハッカーたちの厳しい取り締まりを開始しました。7月には、アノニマスのメンバーと見られる16人が米国で逮捕されました。オンラインのハッカー活動家集団がどのように運営されているのか、3人のゲストと共に検証します。一人目のゲストは、中東で言論の自由と開かれたインターネットを支援したボランティア団体テレコミックス(Telecomix)で活動しているピーター・ファインです。彼は時にはアノニマスとの連絡係を務め、サンフランシスコの地下鉄公社BARTを標的にした最近のアノニマスの「BART作戦(OpBart)」でもチャットルームの管理人の一人でした。二人目のゲストは、ニューヨーク大学のメディア・文化・コミュニケーション学の助教ガブリエラ・コールマンです。最初の著書Coding Freedom: The Aesthetics and the Ethics of Hacking(『自由の符号化:ハッキングの美学と倫理』)が近刊予定で、アノニマスとデジタル活動家についての新しい本も執筆中です。ハンドルネーム“X”を名のるアノニマスのメンバーも電話で登場します。

共有します