債務論議で医療・社会保障が脅かされる中 米国の戦争費用は4兆ドルに上るという調査結果

2011/7/8(Fri)
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債務上限引き上げ交渉の一環として、ホワイトハウスは今後10年間で財政赤字を4兆ドル以上削減する提案を行いました。これは先にオバマ大統領が提案していた額の2倍にあたります。ワシントンでの論議の多くは、税制、社会保障、メディケア(高齢者医療保険)に集中し、海外での米国の戦争費用が膨らみ続けていることは、ほとんど注目されていません。ブラウン大学の新しい報告書によると、イラク、アフガニスタン、パキスタンでの米国の戦争の本当の経費は、ブッシュあるいはオバマ政権が認めてきた額をはるかに上回る、約4兆ドルに達する見込みです。この報告書の作成者たちは、この戦争はほとんどすべてを借金でまかなってきたため、金利だけですでに1850億ドルが支払われ、2020年までには、さらに1兆ドルが利払いだけで発生することを明らかにしました。Costs of War Project(戦争費用プロジェクト)の共同ディレクターでボストン大学の政治学教授、ネーター・クロフォードに話を聞きます。

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