ウィキリークスで発覚: ハイチにおける米国の最低賃金の抑制 選挙不正疑惑 上流層の私兵

2011/6/24(Fri)
記事番号: 
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ウィキリークスの入手したハイチに関する2000近くの米機密外交文書をネイション誌とハイチ・ウィークリー誌、ヘイチ・リベルテ紙が共同で精査した結果、下着メーカーのフルーツ・オブ・ルーム社やヘインズ社、ジーンズのリーバイス社が米政府と共同してこの西半球最貧国の最低賃金の上昇を押さえ付けていたことがわかりました。また、2004年の米国支援のクーデターでジャンベルトラン・アリスティード大統領が追放されて以降、企業オーナーやハイチの少数特権層がハイチ警察を自分たちの私兵として使っていた経緯も明らかになりました。さらに先日の大統領選挙および予備選挙では、アリスティードの政党ラバラス(Lavalas)が最大野党でありながら排除されたことに懸念がありながら、米国と欧州連合と国連が選挙を支持した経緯もわかりました。この精査記事の筆者である長年にわたるハイチ特派員ダン・コフリンと、ハイチ・リベルテ紙のデスクであるキム・アイブズに話を聞きます。

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