「この狂気を止めよう」:国連気候会議フィリピン代表がハンガーストライキ 何もしない国際社会に抗議

2013/11/12(Tue)
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ポーランドで開催される国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP19)の開幕日、観測史上最大級の台風「ハイヤン」に見舞われたフィリピンの気候交渉代表は、気候問題の危機に取り組むことを世界に対して涙ながらに訴えました。この台風で少なくとも1万人が死亡したと見られています。「故国フィリピンで食料難に苦しんでいる同胞、そしてここ3日間何も食べていない私の兄弟との団結を示し、私は今ここで気候のための自発的な断食を始めます」と、イェブ・サニョは述べました。サニョは昨年2012年、約1100人の命を奪った巨大台風「ボーファ」の後、ドーハでの国連気候会議で演説しています。2013年の11月11日の演説で、サニョは次のように言っています。「ドーハで私たちは問いかけました。『私たちでなければ誰が? 今でないならいつ? ここでないならどこで?』と。でも今ここワルシャワで、私たちは正に同じ率直な問いかけをすることになるでしょう。今回の非常に異常な気象現象によって私の国が今経験していることは狂気です。気候危機は狂気です。私たちはこの狂気を、ここワルシャワで止めることができるのです。」

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