デイリーニュース

  • クレッグ・スティーブン・ワイルダー:奴隷のおかげで発展した ジョージタウンと米カトリック教会

    イェール大学の事件は、ジョージタウン大学が過去の奴隷貿易への関与の清算に取り組む中で起こりました。1838年、ジョージタウン大学は、カトリック教会の将来への基礎固めの資金を得るため、著名なイエズス会司祭たちに所属し奴隷状態にあったアフリカ系アメリカ人272人を売却しました。最近、同校はワーキンググループを設立し、売却された奴隷の子孫に対し、どのような義務を負っているのか検証を開始しています。Ebony & Ivy: Race, Slavery, and the Troubled History of America’s Universities.(『エボニーとアイビー:人種、奴隷制、そしてアメリカの大学の問題ある歴史』)の著者クレッグ・スティーブン・ワイルダーに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2016/7/15(Fri)
    記事番号: 
    4
  • 独占:イェール大学の人種差別的なステンドグラス窓を壊した皿洗い コーリー・メナフィーに聞く

    ここ数週間、「黒人の命も大切」(Black Lives Matter)の抗議が全米に広がっています。本日の番組の締めくくりは、イェール大学の皿洗いの物語です。彼は、同大学の人種差別の歴史を自らの手で、正確には手にしていたほうきの柄で破壊しようと決めました。イェール大学で8年間近く働いてきたコーリー・メナフィーは、6月、イェール大学の学生寮カルフーン・カレッジの食堂を掃除していた時、テーブルの上にあがり、奴隷にされたアフリカ人が大きな綿花の梱包を運んでいる姿を描いたステンドグラス窓をほうきの柄で破壊しました。メナフィーはこの絵は人種差別的で屈辱的で、毎日目にするのが嫌になったと主張しました。カルフーン・カレッジの名は史上最も顕著な奴隷制擁護者の一人だった、ジョン・C・カルフーン米副大統領に由来しています。長年にわたり、学生たちは大学当局に対し、建物の名を変えるように要求してきました。イェール大学警察はメナフィーを逮捕し、無謀な危殆化罪(他者を死または重大な障害の危険にさらしうる無謀な行為)と器物損害で提訴しました。しかし、13日、イェール大学の学生と地域社会の人々がメナフィー支援のデモを行った後、大学当局は彼を不起訴処分としました。

    dailynews date: 
    2016/7/15(Fri)
    記事番号: 
    3
  • プエルトリコのペイデイローン:債務危機の内幕 ウォール街が果たす衝撃の役割

    6月30日、オバマ大統領は、米連邦政府が任命する監理委員会を設立し、広範な権力を付与してプエルトリコ経済を運営させるPROMESA(プエルトリコ監視・管理・経済安定化)法案に署名しました。同法案支持者は、これによりプエルトリコは720億ドルにのぼる債務を秩序だって再編することができ、壊滅的な債務危機への対処に役立つと主張しています。一方で、プエルトリコ住民から民主的な管理権限を奪い、旧式な植民地支配へ逆戻りさせると批判する声もあります。プエルトリコには本当に720億ドルの債務があるのでしょうか。だとしたら、誰に?リファンド・アメリカ・プロジェクト(ReFund America Project)が発表した新たな報告書によると、プエルトリコが抱える債務の半分近くは、この自治領が実際に借りた金ではなく、ゴールドマン・サックス、シティグループ、メリル・リンチ、モルガン・スタンレーをはじめとするウォール街の大企業が裏書きした債券に投資した投資家への金利です。プエルトリコ住民が大規模な緊縮財政に直面する中、債券所有者らはぺイデイローン・スキーム(アメリカの消費者金融が給料を担保に提供するローンサービス。金利が非常に高い)まがいの信じられないほどの利益を得ようとしています。プエルトリコのサン・フアンから弁護士兼政治家で独立運動リーダーのカルロス・ガリサが詳細を話してくれます。

    dailynews date: 
    2016/7/15(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 仏革命記念日に襲撃 84人死亡 対テロ戦争は「 自己達成的予言」?

    フランス南部のリゾート地ニースでフランス革命記念日の祝日を祝う人々が襲撃され、84人超が死亡しました。目撃者の話では、大型トラックに乗った男が祝祭の花火見物に集まった群衆に突っ込み、人々をなぎ倒しながら1マイル(2キロ弱)走行を続けました。この襲撃に関しどの組織も犯行声明を出していません。フランスのメディアによると、トラックを運転していたのはニース在住でチュニジア系フランス人のモハメド・ラフエジ・ブフレルです。15日未明、フランソワ・オランド仏大統領は、8カ月前に130人の犠牲者を出したパリ同時多発テロ後発令された非常事態宣言を延長すると発表しました。フランスのニースからパレスチナ系アメリカ人劇作家イスマイール・ハリディ、パリからはフランス人の人権と市民的自由を擁護する活動家ヤッサー・ローアティが番組に参加します。

    dailynews date: 
    2016/7/15(Fri)
    記事番号: 
    1
  • エディ・グロード教授親子:白票を投じよう 現状維持への支持票は黒人の命を危機にさらす

    来週から米国2大政党の全国党大会がはじまりますが、ルイジアナ州バトンルージュのアルトン・スターリング、ミネソタ州ファルコン・ハイツのフィランド・カスティールの、アフリカ系アメリカ人男性2人が警官により射殺された事件をきっかけとする、警察の非道行為に対する抗議活動が全米で続いています。人種差別の是正は、2016年大統領選の重要な争点の一つです。民主党と共和党がそれぞれ、ヒラリー・クリントン元国務長官と、不動産王ドナルド・トランプを候補に選んだことで多くの人が疑問に思っているのは「人種差別是正政策をより推し進めるのはどちらの候補か?」ということです。プリンストン大学のエディ・グロード教授からは、どちらも期待できないという答えが返ってきます。プリンストン大アフリカ系米国人学部のエディ・グロード教授と、ブラウン大学で学ぶ彼の息子のラングストンに話を聞きます。グロード教授は、「激戦区州以外の州の有権者、民主党派が多数を占める青の州、または共和党派が多数を占める赤の州在住の有権者は、白票を投じるべきです」と言います。

    dailynews date: 
    2016/7/14(Thu)
    記事番号: 
    5
  • 黒人の父が息子に宛てた手紙:「すすり泣くアルトン・スターリングの息子を見て、お前のことを思った」

    ルイジアナ州バトンルージュでアルトン・スターリングが、ミネソタ州ファルコン・ハイツではフィランド・カスティールが警察に射殺された事件の後、プリンストン大学のエディ・グロード教授は息子宛てに手紙を書きました。その冒頭にはこうあります。「親愛なるラングストン、記者会見ですすり泣くアルトン・スターリングの息子を見て、おまえのことを思った。公の場で、記憶に刻み付けられるような悲しみの儀式がまたもや行われることになったのだ。再び警察が黒人を殺した。涙するあの子を見て、おまえのことを思わずにはいられなかった」息子がそれに返事をし、親子はその往復書簡をタイム誌で公開しました。グロード親子に話を聞きます。プリンストン大学のエディ・グロード教授と、ブラウン大学で学ぶラングストン・グロードです。

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    2016/7/14(Thu)
    記事番号: 
    4
  • 元シアトル警察署長 警官を撮影する市民を擁護: これは米市民にとって完全に合法行為だ

    ルイジアナ州バトンルージュのアルトン・スターリング、ミネソタ州ファルコン・ハイツのフィランド・カスティール、アフリカ系アメリカ人男性2人が警官により射殺されたことで、警察による残虐な行為に対する抗議活動がつづいています。警察の暴力を撮影したために標的になり、攻撃を受け、拘置された目撃者について見ていきます。バトンルージュでは、店の経営者アブドゥラ・ムフラヒが、スターリングの死を携帯で撮影した後に拘束されました。また、アトランタ在住の空軍退役軍人クリス・ルデイは、スターリングの死を撮影したビデオを公開した後、逮捕され26時間拘束されました。元シアトル警察署長のノーム・スタンパーに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2016/7/14(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 偏見を持つ白人警官へのオハイオ州の黒人警官の発言がネットで拡散: 制服を捨てKKKの白装束を着ればいい

    警察の暴力に抗議する、黒人婦人警官のフェイスブックでのライブ・ビデオに注目が集まっています。「警官のあなたが自分のように白人でない、アフリカ系アメリカ人の女性や男性、またはメキシコ系の男性や女性と話しをするのが怖いというなら、警察の制服は捨てなさい!」と、オハイオ州ウォーレンスビルのナキア・ジョーンズは言います。「あなたのような人は警官でいるべきではない。警官の多くは、相手が誰であれ自分の命を犠牲にする覚悟でいる。私たちはそう誓約して警官になっている。そしてその言葉を本気で信じているのよ! 警官のくせに偏見を持つなら、制服を脱いでクー・クルックス・クラン(KKK)の白装束を着ればいい。こういう偏見は許さない!」このビデオを放送するとともに、元シアトル警察署長のノーム・スタンパーに感想を聞きます。

    dailynews date: 
    2016/7/14(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 元シアトル警察署長 奴隷パトロール時代から続く 警察の組織的な人種差別を非難

    7月14日、オバマ大統領はホワイトハウスで、警察当局者および公民権運動活動家の指導者との会議を主催しました。この会議は、ルイジアナ州バトンルージュでアルトン・スターリングが、ミネソタ州ファルコン・ハイツではフィランド・カスティールが警官により射殺され、ダラスでスナイパーによる警官5人が射殺されるという事件を受けて、その一週間後に行われました。アルトン・スターリングおよびフィランド・カスティールの射殺は全米でニュースになりましたが、この手の事件は米国では珍しいことではありません。英ガーディアン紙によれば、米国では今年7月だけで、少なくとも37人がすでに警官により殺害されています。これは英国で2000年以降に警察に殺害された人数の合計を上回ります。米国全州を合わせると、2016年だけでも、これまで585人が警察により殺害されています。元シアトル警察署長で、To Protect and to Serve: How to Fix America’s Police(『市民を保護し、市民に奉仕する――米警察の改革に向けて』)の著者ノーム・スタンパーに話を聞きます。

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    2016/7/14(Thu)
    記事番号: 
    1
  • エリック・ガーナー殺害から 2 年 刑務所に行くのは殺害を撮影したラムジー・オルタだけ

    2 年前の今週、エリック・ガーナーがスタテン島で警官達によって地面に組み伏せられ、身動きが取れない状態でチョークホールド(背後から腕で首を絞める技)をかけられて亡くなりました。警官によるエリック・ガーナー殺害を撮影したラムジー・オルタは現在、別件で4 年間の服役を目前にしています。ガーナー殺害現場にいた中で刑務所に行くことになるのは、彼一人です。先週、オルタは銃と麻薬の不法所持容疑で司法取引に応じました。 2 年前に警官による首絞め殺害を撮影して以来、警察による逮捕と嫌がらせを繰り返し受けてきたとオルタは言います。エリック・ガーナーの娘エリカ・ガーナーと、ローリングストーンズ誌の記者で受賞歴のあるマット・タイビから話を聞きます。タイビはエリック・ガーナー事件に関する本を執筆中です。

    dailynews date: 
    2016/7/13(Wed)
    記事番号: 
    3

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