デイリーニュース

  • 移民に関するサミットを呼びかけたオバマ 自国お膝元での難民危機は無視

    移民危機に対し、より組織だった人間味のある対応の開発を謳った拘束力のない宣言を採択した難民と移民に関する国連サミットからもう1件。米国は、決議案の当初の草稿にあった「いかなる場合にも子供を拘留してはならない」という文案に異議を唱えました。折しも、「バークス郡居住センター」では、拘留されているティーンエージャー達が無期限拘留に対する抗議活動を行っています。この中には、拘留中の母親と共に亡命を申請したまま、1 年以上拘留されている人も含まれています。エルサルバドル出身で拘留中の 16 歳、エステファニー・アドリアナ・メンデスの感想を聞くと共に、米国の中米難民への対応に関する「影のサミット」に参加した二人のゲストを迎えます。アラン・ケラーはニューヨーク大学医学部の准教授で、「拷問生存者を支援するベルビュー病院/ニューヨーク大学プログラム(Bellvue/NYU Program for Survivors of Torture)」ならびに「ニューヨーク大学健康と人権センター(NYU Center for Health and Human Rights)」の共同設立者兼代表です。20 日に、『我々のお膝元での難民危機(A refugee crisis in our own back yard.)』と題する彼の書簡がワシントン・ポスト紙に掲載されました。

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    2016/9/21(Wed)
    記事番号: 
    4
  • ホロコースト生存者:トランプ・ジュニアの毒入りキャンデーのコメントでよみがえる殺された子供達の暗い思い出

    共和党大統領候補ドナルド・トランプの息子、トランプ・ジュニアが、シリア難民を毒入りキャンディに例えたことをどう思うか、ホロコースト生存者に感想を聞きます。19 日、トランプ・ジュニアは画像付きのツイートで、こう記しました。「スキットルズがどっさりはいった器があって、そのうち3 粒にだけ毒入りだと聞かされたとする。キミなら、わしづかみにして手に取るかい?シリア人難民の問題ってそういうことだ」。これに対し、スキットルズの親会社は、「スキットルズはキャンディです。難民は人間です。適切な比喩とは思えません」とコメントしました。ホロコースト生存者で移民擁護者のマンフレッド・リンデンバウムは、「殺された子供達の暗い思い出が蘇ります」と評します。1939 年、ナチ侵攻のほんの数日前にマンフレッドと兄は、高名な「キンダートランスポート」救援活動を通してポーランドから英国に逃亡しました。1946 年にマンフレッドは、ユダヤ人難民組織「 HIAS 」のおかげで、ニュージャージー州で叔母と叔父に再会し、以来、米国に居住しています。

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    2016/9/21(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 難民と移民に関する国連サミット: 6500 万人が住む場を失った世界危機 新たな緊急課題に

    難民と移民に関する史上初の国連サミットで、第二次世界大戦以降最大規模の移民が発生している状況に、より組織だった人間味ある対応を行うと謳う宣言を加盟193カ国が採択しました。サミットで演説を行った「オランダのシリア人ボランティア(Syrian Volunteers in the Netherlands)」共同創立者のモハメッド・バドランと、ホロコースト生存者で難民擁護者のマンフレッド・リンデンバウム、そして、人道及び開発支援の国際機関「オックスファム・アメリカ」代表レイモンド・オフェンハイザーから話を聞きます。

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    2016/9/21(Wed)
    記事番号: 
    2
  • タルサとシャーロットで起きた警官によるテレンス・クラッチャーとキース・ラモント・スコットの殺害にまきおこった抗議行動

    警官による黒人男性殺害に関する討論をお届けします。ノースカロライナ州のシャーロットでは、20 日に 43 歳のアフリカ系アメリカ人、キース・ラモント・スコットが警官に射殺された事件への抗議行動が、一夜にして拡がりました。数百人が怒りを表明して街頭デモを行い、州間高速道路 85 号線を埋め尽くしました。ビデオ画像で見られるように抗議者達は高速道路を封鎖し、焚き火をしています。この事件に前後して、オクラホマ州タルサでも40歳のアフリカ系米国人、テレンス・クラッチャーが両手を挙げていたにも関わらず白人警官に射殺されたビデオが公開されました。「憲法上の権利センター(Center For Constitutional Rights)」代表のビンセント・ウォレンと、昨年サウスカロライナ州議会議事堂で 30 フィートの高さの旗竿によじ登り、掲揚されていた南部連合旗を外したシャーロット出身のアーティストで活動家のブリー・ニューサム、さらに「カラー・オブ・チェンジ(The Color of Change)」事務局長のラシャド・ロビンソンを迎えます。ロビンソンは、「テレンス・クラッチャーは黒人であるがために死んだ。警官ベティ・シェルビーを告訴せよ」という署名運動を新たに立ち上げています。

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    2016/9/21(Wed)
    記事番号: 
    1
  • テロ容疑者を「敵性戦闘員」として扱おうという呼びかけは米国を全体主義に押しやる

    共和党の大統領候補ドナルド・トランプは、9月第3週末の複数の襲撃事件への反応として、イスラム教徒の移民と難民を非難し、彼らを「内部からのガン」と呼びました。一方、民主党のヒラリー・クリントンは、トランプはISISがさらなる兵士を募ることを助けていると述べました。サウスカロライナ州選出の上院議員リンゼイ・グラハムは、ニューヨークの爆弾事件の容疑者アフマド・カーン・ラハミを、一般市民の容疑者としてではなく、「敵性戦闘員」として扱うことを求めています。「彼らは全員、集合的に罰せられるべきだという考えは、率直に言って、人種差別です。そうです、人種差別と呼ぶべきなのです。」とグアンタナモに拘束されている依頼人を持つ弁護士のラムジ・カッセムは言います。「軍による拘束や裁判なしの投獄を我々が法則化すべきだという考えは、単にばかげていて米国法と国際法に反するというだけでなく、全体主義体制の実践なのです」。

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    2016/9/20(Tue)
    記事番号: 
    5
  • 教室でのイスラム恐怖症につながる体系的無知と闘うことを教授が呼びかけ

    イスラム教徒の容疑者が関係する9月第3週末のいくつかのテロ攻撃を受け、ストックトン大学のナジア・カジ教授に、彼女が最近『高等教育クロニクル』(The Chronicle of Higher Education)へ寄せた記事、”Teaching Against Islamophobia in the Age of Terror”(『テロの時代にイスラム恐怖症反対を教えること』)について話を聞きます。「米国のテロとの戦争を可能にしたのは、根深く、あからさまな反知性主義です」とカジは主張します。「私の生徒の多くは、自由な世界と不自由な世界、平和を愛する人々とテロリストという二項対立を頭に詰め込まれてきました。」

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    2016/9/20(Tue)
    記事番号: 
    4
  • ナイフ襲撃事件  セントクラウドの大規模なソマリア系米国人コミュニティが反動を懸念

    ミネソタ州セントクラウドで起きた、10人が被害者となったナイフ襲撃事件に対する地域社会と警察の対応について、セントクラウドで異文化理解促進をしている団体「#ユナイトクラウド」(#unitecloud)のコミュニティ・ディレクター、ハジ・ユスフにミネソタから話を聞きます。当局によると、襲撃犯のダヒール・アダン22歳はケニヤ生まれ、ソマリア人の血を引き、米国で育ちました。ISISのウェブサイトは、犯行声明を出し、襲撃犯のことを「イスラム国の兵士」と呼んでいます。当局は、この攻撃をテロとして捜査中だと発表しています。ユスフは、ソマリア人コミュニティの多くのメンバーから、嫌がらせを受けたことを報告する電話を受けていおり、また子供たちを学校に行かせないようにしているメンバーもいると話します。「我が家でさえ、あの夜は妻が外に出るのが少し怖いと言ったので、2歳の子供のために私がミルクを買いにいかなければなりませんでした」。

    dailynews date: 
    2016/9/20(Tue)
    記事番号: 
    3
  • ニューヨーク爆弾容疑者捜索で使用の電話警告メッセージ イスラム教徒への攻撃につながる可能性?

    ニューヨーク市の住民の一部は、9月19日の朝に近隣地域全体の数百万の電話に自動的に配信された、爆弾事件の容疑者アフマド・カーン・ラハミの「指名手配」警告メッセージの使用について懸念しています。全域的な容疑者追跡のために住人を対象に全米のワイレス緊急警報システムが使われたのは今回が初めてかもしれません。このことは、特にイスラム教徒と有色人種でラハミではない人々が、彼と間違われたり標的にされるのではないかという懸念を広げました。これは、ニューヨーク市を含む全米でイスラム教徒コミュニティに対する憎悪犯罪が急増している中で起こったことでした。ニューヨーク市では9月第3週、伝統的なイスラム教徒の宗教的な服を着ていたスコットランドからの観光客が、白昼、5番街の真ん中で火を着けられました。「これは自警行為と憎悪犯罪に本格的に道を開く危険をはらんでいます」と、弁護士のラムジ・カッセムは言います。「当局が、追跡している人物以外の個人に与える影響もわからないまま、このような前例のない行動をとったことに警戒を覚えました。」。

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    2016/9/20(Tue)
    記事番号: 
    2
  • チェルシーの爆弾事件を受け米国のイスラム教徒が恐れる憎悪犯罪と法執行機関による過剰反応

    ニューヨーク、ニュージャージー、そしてダヒール・アダンという男が10人を刺したされているミネソタ州セントクラウドでのテロ攻撃とそれへの対処についての討論会を放送します。警察が9月17日の爆弾事件の容疑者である28歳のアフマド・カーン・ラハミを逮捕したことを受け、政府による過剰な保安強化と、個人による憎悪犯罪への懸念が高まっています。「私たちは、特にヒジャブ(頭髪を隠すために使うスカーフ)からイスラム教徒だと分かる米国人イスラム教徒女性たちは、自分の身の危険を恐れています。」と、「イスラム教徒コミュニティ・ネットワーク」(Muslim Community Network)の代表デビー・アルモンタザーは言います。ニューヨーク市立大学法科大学院の法律学教授で、「移民と非市民の権利クリニック」(Immigrant & Non-Citizen Rights Clinic)を運営するラムジ・カッセムから話を聞きます。

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    2016/9/20(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 交通安全法での勝利から50周年 ラルフ・ネーダーが企業の「静かな暴力」を語る

    本日のゲストは、長年にわたって消費者運動に取り組むラルフ・ネーダーです。ネーダーは、1965年の画期的な書籍『どんなスピードでも自動車は危険だ』の著者でもあります。同書は、米国史上最も包括的な自動車安全法の制定を議会に促しました。今月は、「国家交通・自動車安全法」と「高速道路安全法」の署名から50周年の記念の月に当たります。リンドン・ジョンソン大統領は、1966年9月9日にこの画期的な法案に署名し、交通事故による年間死亡者数は大幅に減少することとなりました。この法案は、車両と運転手に対する連邦安全標準の遵守を義務化し、「国家道路交通安全局」を設立するものでした。ネーダーはまた、自分を監視し信用を落とそうとしたゼネラル・モーターズに対する訴訟で意義のある和解を勝ち取り、その和解金を使って「市民のための法律研究センター」(Center for the Study of Responsive Law)を始めました。ネーダーはこのほど、新著Breaking Through Power: It’s Easier Than We Think(『権力の突破:それは考えるよりもたやすい』)を出版しました。ネーダーは来週、これに関連してワシントンDCで会議を主宰します。

    dailynews date: 
    2016/9/19(Mon)
    記事番号: 
    6

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