ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)が、試合前の国家斉唱中に選手が起立を拒否したチームには罰金を課すと発表しました。しかし、NFLのチーム・オーナー32人が承認した新規則では、国家斉唱中、選手はロッカールームに残ることが許されています。過去2シーズンの間、数十人の選手が国家斉唱中に跪き、武器を持たない黒人男性に対して発砲した警察に抗議の意を示してきました。フィールド上でのこの抗議活動は2016年8月、クオーターバックのコリン・キャペニック選手が、人種差別と警察による暴力に抗議して国家斉唱中に起立を拒否したことで始まりました。トランプ大統領は今回の新規則を称賛し、NFLは「正しいことをしている」と発言しました。NFLの発表があった数時間後、ミルウォーキー警官がNBAのミルウォーキー・バックスの選手スターリング・ブラウンに対しテーザー銃を使用したビデオが公開され、スポーツ界に衝撃が走りました。アフリカ系米国人であるブラウン選手は、ウォルグリーンズ店舗の前の障害者用駐車スペース2面に車を停めた後、警官に声をかけられました。警官のボディカメラの映像から、駐車違反を指摘されたブラウン選手は、当初の警察の証言とは裏腹に「敵対心剥き出しな態度」ではなかったことが確認されています。