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2021年1月1日(金)

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  • 【21/01/01/1】米国、英国などの裕福な国々では、新型コロナウイルスのワクチン接種を自国の国民にいち早く実施しようと競い合っています。その一方で、数十にのぼる貧しい国では、人口の90%もの人々が、少なくとも2022年以降にならなければワクチンを受けられないことになる可能性がある、との報告が出ています。供給されるワクチンの大半を裕福な国々が買い占めしているからだといいます。誰でも受けられるワクチン開発とともに、知的財産権の執行を停止し、ワクチンへのアクセスを拡大するよう求める運動が高まっています。ゲストは二人です。「民衆のワクチン連盟」(People’s Vaccine Alliance)の政策アドバイザーをしているモガ・カマール・ヤンニ医師、そして「アクセス・アイ・ビー・エス・エイ」(AccessIBSA)プロジェクトで公衆衛生を提唱し、コーディネーターを務めているアチャル・プラバラ医師です。このプロジェクトは、インド、ブラジル、南アフリカで医薬品へのアクセスを拡大する取り組みを行っています。

  • 【21/01/01/2】米国がCOVID-19の死亡者数と入院者数で新記録を樹立したことを受けて、私たちは、感染症の世界的な権威の一人ポール・ファーマー医師に話を聞きました。米国の壊滅的な死者数は、数十年にわたって公衆衛生への投資を怠ってきたことと、数百年にわたる社会的不公平の反映であると彼は指摘します。「この国のすべての社会的病理が、パンデミックによって前面に浮かび上がるったのです」。ファーマー医師は、ハーバード大学の医学教授で、ハーバード大学医学部のグローバルヘルスと社会医療学科の長をつとめ、パートナー・イン・ヘルスの共同創設者でチーフストラテジストです。

  • 【21/01/01/3】医療人類学者のポール・ファーマー医師へのインタビューを続けます。新刊書『フィーバー 確執 ダイヤモンド』は、2014年にエボラ出血熱と闘った体験の物語であり、西アフリカにおける奴隷制、植民地支配、暴力の歴史がどのように疫病の発生を悪質なものにしたかを語っています。「エボラ出血熱の看護はロケット科学ではありません」、医師は病気の患者を治療する方法を知っていると彼は指摘します。しかし、公衆衛生機構の対応は圧倒的に、看護ではなく封じ込めに焦点が当てられていました。そのことが、「植民地時代の統治体制を非常に悲しい形で反復していたのです」と、ファーマー医師は言います。

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