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2020年11月30日(月)

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  • イランのトップ核科学者モフセン・ファクリザデが11月27日金曜日、テヘラン郊外の高速道路を運転中に暗殺されました。イランは、イスラエルがこの殺害を指揮したと非難しています。この殺害はイランの核計画に関与する科学者を標的とした一連の暗殺の中で最新のものです。2010年から2012年の間に4人のイラン人核科学者が暗殺されました。ファクリザデの暗殺は、次期大統領ジョー・バイデンが、2015年にイランと結ばれた歴史的核合意に復帰することを困難にするためと評論家は見ています。イランは長年にわたり、核計画は平和目的だと主張しています。「イスラエルはこれまでいつも暗殺への関与を否定してきました。しかしイスラエルは動機と能力の両方を有する唯一の国です」と、イラン系アメリカ人ジャーナリストで「イラン・ポッドキャスト」のホスト、ネガル・モルタザビは言います。モルタザビは、この暗殺はイランの指導者たちとバイデン政権の外交関係を複雑にするための企てであるばかりでなく、「イランの武力報復を挑発し、アメリカをより大きな軍事対立に引きずり込む」企ての可能性もあると言います。

  • 世界的に著名な死刑廃止活動家であるシスターのヘレン・プレジャンは、トランプ政権による相次ぐ死刑執行は、死刑執行の数に制限を設けない「法の根本的な欠陥」を反映していると言います。「生死に関わる絶対的権力を政府の役人に与えれば、彼らはやりたい放題です」とプレジャンは言います。

  • トランプ政権の任期満了まで数カ月となるなか、多くの連邦政府による死刑執行が予定されています。最も衝撃的なケースのひとつは、残虐な妊婦殺人事件で2007年に死刑を宣告されたリサ・モンゴメリーです。1月12日に執行されれば、連邦政府によるほぼ70年ぶりの女性に対する死刑執行となります。支援者たちは、モンゴメリーは生涯にわたる虐待と性的暴行が原因で精神疾患を患っており、寛大な措置に値すると言います。コーネル大学の法学教授サンドラ・バブコックは、「モンゴメリーは重度の精神障害です。多くの死刑囚の中で、なぜリサ・モンゴメリーのような人の死刑執行を急ぐのでしょうか?今私たちが目にしているものは残虐性そのものであると私には思えます」と言います。

  • トランプ政権の司法省は大統領就任式の前に、前代未聞となる5人の死刑執行を予定しています。最初の執行はブランドン・バーナードに対して国際人権デーに予定され、最後の執行はダスティン・ヒッグズに対しマーチン・ルーサー・キング牧師の誕生日である1月15日に予定されています。5人のうち4人は黒人男性で、1人は人生を通じて性的虐待を受け重度の精神疾患がある女性リサ・モンゴメリーです。彼女の死刑が執行されれば、約70年ぶりの女性に対する死刑執行となります。世界的に著名な死刑廃止活動家であるシスターのヘレン・プレジャンは、「生死に関わる絶対的権力を政府の役人に与えれば、彼らはやりたい放題です」と言います。また、団体「希望の旅」(Journey of Hope)共同創設者ビル・ペルケの生涯と遺産についても語ります。ペルケはプレジャンと組んで、ペルケの祖母を15歳の時に殺した罪で死刑囚となった女性の救命活動をおこないました。

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