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2020年11月12日(木)

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  • 【20/11/12/1】ドナルド・トランプ大統領はいまだ2020年大統領選の敗北を認めようとせず、ホワイトハウスは政府機関にバイデンの政権移行チームに協力しないよう命令をだしました。そのため、バイデンは安全保障に関する状況説明を受けられず、政権移行のための政府資金も受け取れません。しかし米国で政権移行が滞る中、他国はすでに米国の新政権誕生に向けて準備を進めています。本日は、この歴史的な米大統領選が国際的にどのように受け止められているかについて、世界各地のアナリストから話をききます。まずは、ブラジルの「社会正義と人権ネットワーク」(Network for Social Justice and Human Rights)代表マリア・ルイーザ・メンドンザです。ブラジルではジャイール・ボルソナーロ大統領がいまだバイデンの当選を認めていません。「ブラジルの進歩派運動は、今回の米大統領選の結果に励まされるでしょう」と、メンドンザは言います。「米国は中南米でもっとポジティブな役割を果たせると思います」

  • 【20/11/12/2】米大統領選挙の結果への世界の反応について、次は南アフリカの活動家クミ・ナイドゥに話をききます。彼は「正義、平和、尊厳を求めて立ち上がるアフリカ人」(Africans Rising for Justice, Peace and Dignity)のグローバル大使であり、アムネスティ・インターナショナル元事務総長、グリーンピース元事務局長でもあります。ナイドゥは、ドナルド・トランプ大統領がジョー・バイデンに負けたのは良い知らせだが、トランプ政権のせいで世界は気候変動危機やその他の問題に取り組むべきだった貴重な4年を失ったと語ります。「安心しましたが、少なくとも今のところは、私たちにとっては熱狂的に祝える状況ではありません」

  • 【20/11/12/3】ジョー・バイデン政権の中東での政策の展開について、ガーディアン紙のガイス・アブドゥル=アハド記者と見ていきます。バイデンの勝利は、米国とイランとの戦争を避けたいと願う多くのイラク人からは「不安感をもって」受け止められているとアブドゥル=アハドは言います。「何らかの紛争となった場合の戦いは、イラク領土で起こるからです」と彼は言います。「楽観的な見方はあまりない。バイデンと彼のチームがイラクにどう対応するかについて、不安があります」

  • 【20/11/12/4】英国のボリス・ジョンソン首相は、国際的な同盟国の中でもトランプ大統領にとって最も友好的な指導者でした。首相はバイデン政権にどう順応するのでしょうか?ケンブリッジ大学のプリヤ・ゴパル教授は、特に英国のEU離脱問題の真っただ中で、ジョンソンは明らかにトランプの再選に賭けていたと言います。「英国政府は明らかにトランプの勝利を望んでいたと思います」とゴパルは言います。「トランプが正確に認識していたように、英国のEU離脱とトランプ政権は深い協調関係にありました」

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