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2020年11月9日(月)

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  • 【20/11/09/1】トランプが大統領職を去る日が近づいています。前副大統領のジョー・バイデンは、ペンシルベニア州でリードを拡大し、獲得選挙人が大統領となるために必要な270人を越えたため、勝利が確実となりました。バイデンの副大統領候補カマラ・ハリスは、女性としてだけでなく初のアフリカ系アメリカ人、インド系・アジア系アメリカ人の副大統領として歴史に刻まれることになるでしょう。一方、トランプ大統領は敗北を認めず、選挙結果に異議を唱える大量の訴訟を幾つかの州で起こしていますが、次期政権の閣僚人事が既に進められるなど、次の4年間の準備がおこなわれています。話を聞くのは、ノースカロライナ州の人種差別反対運動家、住宅の権利を提唱する芸術家ブリー・ニューサム・バースと、プリンストン大学アフリカ系アメリカ人研究学部の学部長であるエディー・グロード教授です。カルフォルニア選出のインド系アメリカ人のロ-・カンナ下院議員からも話を聞きます。

  • 【20/11/09/2】2020年大統領選の投票数が1億5000万票を超え、ジョー・バイデン前副大統領と副大統領候補カマラ・ハリスが政権につくことが確実視されています。一方、進歩派の議員はバイデンの中道的な政策提案、およびバイデンが閣僚候補に共和党議員を考慮するとしたことに抵抗を示しており、民主党の将来にかかわる論議が高まってきています。カルフォルニア州選出のロー・カンナ民主党下院議員は、メディケア・フォー・オールやグリーン・ニューディールのような進歩派の政策は、広く人々の支持を得ていると話します。「私たちが提唱してきた政策は、民主党支持の強い地域だけのものではありません。中西部や南部を含む、この国全体の人々を助ける政策です」。

  • 【20/11/09/3】ジョー・バイデン次期大統領と副大統領候補カマラ・ハリスが政権の準備を進める中、民主党の方向性に関して高まっている論議を引き続き見ていきます。下院多数党院内幹事ジェームズ・クライバーンは幾つかのサンデー・トークショーに出演し、「警察への資金拠出を削減せよ」の呼びかけを批判し、その呼びかけは民主党の下院議員候補たちを不利にしたと論じました。プリンストン大学アフリカ系アメリカ人研究学部の学部長であるエディー・グロード教授は「旧式の政治を彷彿させる方法で、国全体にかかわる大問題に対応するのは常軌を逸しています。彼らは分断を深め、自分たちが固執するレーガン主義の民主党員にアピールしようとしているようにみえます」と言います。「そもそもトランプを生み出した政治に戻るなど無意味なことです」。芸術家であり人種差別反対運動の活動家であるブリー・ニューサム・バスは、「(黒人有権者は)都合のいい時にスケープゴートにされ、酷い目に遭わされてきました。そんな動きは終わらなければいけません」と論じます。

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