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2020年11月3日(火)

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  • 2020年の米国総選挙はここ100年あまりで最高の投票率になるペースで進んでいます。1億人近くが期日前投票をしましたが、これは2016年の総投票数の約4分の3にあたります。ラテン系米国人が、大統領と上院を支配する党を決めるうえでいかに重要な役割を果たす可能性があるかを検証します。フロリダ、テキサス、アリゾナ、ペンシルベニアを含む多くの主要な激戦州には大規模なラテン系米国人のコミュニティがあります。多くの世論調査が、ラテン系米国人の有権者の間でバイデンは2016年のヒラリー・クリントンほど人気ががないことを示しています。また、最近のフロリダ州での1つの世論調査によると、ラテン系米国人の過半数はバイデンよりもトランプを支持していました。「ラティーノの投票は、今回の選挙で唯一の最も重要な要素になるでしょう」と、バーニー・サンダースの元選挙顧問のチャック・ロチャは言います。「今回ラティーノの投票数は、米国史上最多となると思われます。」受賞歴のあるジャーナリストで「フトゥロ・メディア」(Futuro Media)の創設者であるマリア・イノホサにも話を聞きます。彼女は、彼女の娘のような若いラテン系米国人の有権者たちの間で投票への意気が揚がっていると言います。「この世代の人たちは“私は絶対に投票する、この選挙で人生が決まると思って投票する”と言っています。」

  • 受賞歴のあるジャーナリスト、マリア・イノホサに彼女の新刊Once I Was You: A Memoir of Love and Hate in a Torn America(『私もあなたとおなじだった:引き裂かれた米国での愛と憎しみの思い出』)について話を聞きます。この本は、米国の移民について、小さな子供としてメキシコから米国に旅し、その後記者として先駆的な仕事をするようになる自らの物語を通して語っています。彼女は、トランプ政権下で行われた家族引き離し政策の危機が最高潮に達するまで、自分の家族が米国移民局職員によってほとんど引き離されそうになったことについて知らなかったと言います。「もう少しであなたもああなっていた」と、イノホサは自分の母親から涙ながらに言われたと言います。「あの連れて行かれた赤ちゃんたち、連中は同じことをあなたにしようとした。」

  • ほとんどの視線がトランプ大統領とジョー・バイデンの闘いに向けられていますが、地方公職選挙や州法案投票も人種正義、移民、性と生殖に関する権利などにとって大きな結果をもたらすことになります。「人々の日常生活に影響する問題や政策は多くの場合、投票用紙の下の方に書かれていることで決定されるのです」と、アメリカ自由人権協会の全米政策部長ロナルド・ニューマンは言います。

  • 高く評価されている詩人で活動家のニッキ・ジョバンニは、彼女が黒人として受け継いだものを祝福すると同時に人種差別と白人至上主義を検証するMake Me Rain(『雨をあげましょう』)いう新たな詩集を出版しました。ジョバンニは"Vote"(「投票」)という詩の中で、投票することの重要性についての彼女の考えを述べています。それは、活動家、ジャーナリスト、クリエーターから成るフェミニスト集団による、投票権に焦点を当てた日刊インスタグラム「ザ・メテオール」(The Meteor)によって動画化されました。

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