デイリーニュース

  • シリアより戻ったジャーナリスト アサド勢力の抗議者「殺戮」に警笛

    4月第2週シリア北部の町のタフタナツで起きた激しい戦闘で生き残った人々への取材を終え、ジャーナリストのアナンド・ゴパルはシリアから戻ったばかりです。記事によると、4月第2週に発効した国連支持の停戦協定を破り、シリア政府軍は引き続きホムズ、ハマや他の都市の反政府勢力の拠点を攻撃しています。「どの町でも村でも、基本的には人口のすべてが革命を支持して立ち上がっています」とゴパルは言います。「小さな子供からお年寄りまでです。本当にこのようなことは見たことはありません。私は革命が大衆的、民主的な基盤を持っていることを、そしてそれはアサド勢力が持ち得ないものだと言うことを見て取りました。」

    dailynews date: 
    2012/4/19(Thu)
    記事番号: 
    2
  • アフガニスタン兵士の遺体とともにポーズをとる米国兵士の写真 米国のアフガニスタン占領の新たな不祥事

    ロサンゼルスタイムズに掲載された2枚の写真、米国兵士がアフガニスタン人の遺体や遺体の一部とともにポーズしている写真について反応を聞いて見ましょう。「実際、この二枚の写真は、アフガニスタンの人々によりも、我々(米国人)にショックを与えたと思います」とジャーナリストのアナンド・ゴパルは言います。「アフガニスタンの人から見れば、米軍は、遺体に小便を掛け、空爆で17人の市民を虐殺し、戦利品がわりに遺体の指を切り取った連中です。ですから、アフガニスタン人にすれば、戦争の渦中に置かれるとは、こういった目にあうことであり、それが戦争の実態なのです」。一方、北大西洋条約機構(NATO)の同盟国のうち数か国が、アフガニスタンから外国の軍隊が撤退したあと、アフガニスタンの軍隊の費用の負担を引き受けることを約束しました。米国と他の国々は2014年の終わりまでにアフガニスタンから撤退することを予定しています。「もし我々が米国とオーストラリア政府、及びその他の国の政府がアフガニスタンでの長期的な戦略としてお膳立てをしている合意に取り合わなければ、世界のこの地域で武力抗争が激化するでしょう」とアフガニスタン、カブールに本拠地を持つアフガン・ユース・ピース・ボランティア(Afghan Youth Peace Volunteers)のコーディネーター、ハキムは言います。

    dailynews date: 
    2012/4/19(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 『コニー 2012年』:ネットで評判の動画が 中央アフリカへの米国の軍事介入を支援しているとしてウガンダで批判の的に

    さまざまな議論を呼んでいる動画 Kony 2012(『コニー 2012年』)を取り上げます。これはジョセフ・コニーと彼の率いる神の抵抗軍(Lord’s Resistance Army(LRA))を標的にしたもので、LRAは中央アフリカで子供たちを誘拐し、少年たちを強制的に自軍兵士に、少女たちを性労働の奴隷にしたりして悪名を轟かせています。この動画は3月5日にネット上でリリースされると、わずか1週間足らずで1億回も視聴され、史上最も急速に拡散したビデオとなりました。2人のウガンダ人に、この動画の衝撃と、『コニー 2012年』によるキャンペーンがLRAと戦うため、どのようにして米国の中央アフリカ介入を要求するに至ったかについて話を聞きます。ミルトン・アリマディはブラックスター・ニューズ誌の発行人兼編集長です。ビクター・オーチェンはLRA戦争の生存者であり、北ウガンダを拠点とする「アフリカン・ユース・イニシアティブ・ネットワーク(African Youth Initiative Network)」の理事長です。

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    2012/4/18(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 右翼団体ALECがロビー活動を自粛 世論に押された企業の相次ぐ資金打ち切りで

    右翼の秘密団体、米国立法交流評議会(American Legislative Exchange Council : ALEC) の活動に厳しい視線が注がれるようになってきたことに応え、多くの企業が同団体との関係の打ち切りを明らかにしています。このためALECはいわゆる「スタンド・ユア・グラウンド(正当防衛)」法や有権者ID確認法(Voter ID)への支援活動を停止することを発表しました。本日のゲスト、リサ・グレイブズは、これはALECが「資金提供者をつなぎ止めようとしているということ、報道が止むのを待っているということだ」と言います。彼女は「ALECが任務計画 (jobs agenda) と呼んでいる、同団体の大きな政治課題はそれ自体とんでもなく極端なものだ」と指摘します。たとえばALECが支援する法案の1つは、FDA(食品医薬品局)が認可した薬によって自分の家族が亡くなった場合、たとえその薬剤が後に回収されるという事態になっても、裁判に持ち込む権利が無くなるという法律だそうです。グレイブズはメディアと民主主義センター(Center for Media and Democracy)の事務局長で、同センターは全米の様々な州でALECが通そうとしている800以上ものモデル法案を提示するウェブサイト「ALEC Exposed(ALECの正体を明かす)」を開設しています。

    dailynews date: 
    2012/4/18(Wed)
    記事番号: 
    1
  • ノルウェー人で平和と紛争学の先駆者ヨハン・ガルトゥングが語るノルウェーの大量殺人事件とアフガニスタン戦争

    4月17日は、2011年夏に77人を殺害した反イスラム教徒過激派のノルウェー人アンネシュ・ベーリング・ブレイビクの公判の2日目です。ブレイビクは2011年7月にオスロの政府庁舎で自動車爆弾を仕掛けて8人を殺害し、その後ノルウェーの与党労働党が主催するウトヤ島での夏期青年部集会での乱射で69人を殺害したことで裁判にかけられています。ブレイビクは初公判の日、殺人を行ったことは認めましたが、刑事犯罪を犯したことについては否認しました。彼は拳を握って前方に突き出す敬礼をし、自分はイスラム教徒から自分の国を守るために行動したのだと述べました。後に審問の際に検察官が、ブレイビクが乱射の直前にユーチューブに投稿した反イスラムの映像を見せると、ブレイビクは泣き出しました。ノルウェーで公判が続く中、ノルウェーの社会学者、また数学者で、平和と紛争学の分野を切り開いた主要人物として知られるヨハン・ガルトゥングに話を聞きます。ブレイビクの攻撃があった時、彼の孫娘はウトヤ島にいました。

    dailynews date: 
    2012/4/17(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 独房監禁の40年:アンゴラ・スリーのメンバー2人はルイジアナ州の刑務所で今も隔離状態

    ハーマン・ウォレスとアルバート・ウッドフォックスがルイジアナ州で独房に監禁された1972年4月17日から40年、あるいは1万4600日が経ちました。同州は彼らがアンゴラ刑務所の監視殺害で有罪だったと述べていますが、ウォレス、ウッドフォックスと彼らの支援者ネットワークは、彼らはブラックパンサーのメンバーとしての政治活動していたために犯人に仕立て上げられたと言います。ウッドフォックスとウォレスは1971年にブラックパンサー党のアンゴラ支部を設立しました。3人目の囚人ロバート・キングも1年後に彼らに加わりました。3人は、より良い作業環境と囚人間の人種的結束、レイプと性的奴隷を無くすことを求める活動を行いました。アムネスティUSAは4月17日、彼らの独房監禁の40周年を記念し、125カ国からの何万人もの署名を含む嘆願書をルイジアナ州のボビー・ジンダル知事に渡すつもりであると述べています。2001年に有罪判決が覆され、より軽い罪状を認めて釈放されたロバート・キングに話を聞きます。「我々はルイジアナ州に、そして世界に、我々が人権と公民権の完全な侵害であるこの事件に依然として向き合っていることを知ってほしい」と、キングは言います。「それは今も続いているのです」。

    dailynews date: 
    2012/4/17(Tue)
    記事番号: 
    2
  • AP、ピュリツァー賞受賞:イスラム教徒を広範囲で監視するNYPDによるCIA関与諜報プログラムを暴露

    ニューヨーク市警察(NYPD)が、隣接する三都市地域だけでなく、米国東部全域にわたって広範囲に米国人イスラム教徒たちを監視していたことを明らかにした、AP通信社(AP)のシリーズ記事の共同著者であるマット・アプッゾに話を聞きます。同シリーズは2012年ピュリツァー賞の調査報道部門賞を受賞しました。9.11攻撃以降、イスラム教徒の住む地域を監視する大規模な作戦をNYPDがどのように作り上げてきたかについて、APは2011年8月から詳しく書いてきました。数百のイスラム教寺院やビジネス、学生に対する調査と監視が行われ、多くの場合潜入捜査が行われました。警察は人々がどこで食べて買い物をするのか、どこで働き祈るのかといったイスラム教徒コミュニティの日常生活を観察し、記録しました。警察は「モスク・クローラーズ」として知られる情報提供者たちを使って、不正行為の証拠が何もないにも関わらず、宗教的な集会を監視していました。他に、イスラム教指導者、タクシー運転手、屋台の露天商も警察の監視の対象になっていました。APによると、こうした作戦の多くは、米国市民に対するスパイ行為を禁止されている米中央情報局(CIA)の支援を受けて構築されたものでした。

    dailynews date: 
    2012/4/17(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 仕事としての家事:無給労働と主婦への報酬を勝ち取るための戦いについてセルマ・ジェームスが語る

    先週、民主党系の政治評論家がロムニー前マサチューセッツ州知事のアン夫人について、「生まれてから1度も働いたことがない」と非難し、 家事を巡る論争が大統領選を揺るがしました。アン夫人は「私は家にとどまって、5人の男の子を育てるという選択をしました。正直言って、これは大変な仕事でした」と反論しました。本日は、この議論に歴史的な声を持ち込みたいと思います。長期にわたる活動家で作家、政治思想家で、女性の権利と人種差別に反対する先駆的な活動で知られるセルマ・ジェームズです。彼女は、主婦の仕事を「無給労働」という言葉で表現しました。また、家事労働を行う女性に対し賃金が支払われるべきだとも主張しています。Sex, Race, and Class — The Perspective of Winning: A Selection of Writings, 1952-2011(『性別、人種、階級—勝利の観点;1952-2011論文選集』)は、セルマ・ジェームズの新作です。60年の間、全く変わらない一連の論争の中で、セルマ・ジェームズは人種、階級、ジェンダーの垣根を超えた結束を呼びかけてます。先日、セルマ・ジェームスにインタビューを行いました。

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    2012/4/16(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 中南米で高まる暴力拡散防止のための麻薬合法化要求、オバマ大統領は支持を拒否

    グアテマラ、コロンビア、コスタリカ、エルサルバドルの大統領が麻薬戦争終結に支持を表明する一方で、オバマ大統領はコロンビアで行われた米州首脳会議で麻薬合法化に反対を表明しました。オバマ大統領は、麻薬合法化がより大きな問題を引き起こす恐れがあると指摘しましたが、麻薬政策に関する協議を行うことに関しては前向きな姿勢を示しました。また、中南米における警備強化や、麻薬売買人と麻薬カルテルの追跡に1億3000万ドル以上の資金を援助すると発表しました。薬物政策同盟(Drug Policy Alliance)の創設者で専務理事のイーサン・ナーデルマンに話を聞きます。ナーデルマンは、世界経済フォーラムのラテンアメリカ地域会合に出席中で、メキシコのプエルトバジャルタから番組に参加します。また、Empire’s Workshop: Latin America, the United States, and the Rise of the New Imperialism(『帝国の作業場—ラテンアメリカ、米国、新帝国主義の勃興』)の著者であるグレッグ・グランディンにも話を聞きます。

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    2012/4/16(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 中南米VSオバマ:米州首脳会議で非難される米国の対キューバ政策、麻薬戦争、経済政策

    NY大学歴史学部教授グレッグ・グランディンが、米・コロンビア自由貿易協定と米州首脳会議後に深まった米国・中南米間の亀裂について語ります。米国側の買春疑惑という不祥事によって損なわれた米州首脳会議は、地域会議へのキューバの参加の是非や麻薬合法化などの重要課題で合意に達しないまま、15日に閉幕しました。中南米諸国の首脳らは、2015年にパナマで開催予定の会議にキューバは招待されるべきと主張しましたが、米・カナダ両政府はこれに反対しました。エクアドルのラファエル・コレア大統領は、キューバが出席を認められていないことを理由に、ことしの会議への出席を見合わせています。米政府は15日、主催国コロンビアとの自由貿易協定が予定よりも大幅に早く、5月に発効するとの見通しを発表しました。この協定は、労組活動家の殺害や襲撃など、労働者の権利に対するコロンビアの乏しい実績を理由に延期されていました。

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    2012/4/16(Mon)
    記事番号: 
    1

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