デイリーニュース

  • 医療擁護運動家 共和党によるメディケア民営化とメディケイド形骸化計画を非難

    共和党の2012年度予算案における最大の予算削減は、栄養問題、学生ローン、そしてとりわけ医療費など、貧困者を支援するプログラムで行われることになっています。予算案に盛り込まれたもっとも大きな抜本的改革では低所得者向けメディケイドと高齢者向けメディケアの形骸化が行われることになります。高齢者向けメディケアは元来皆保険制度だったものを、民間保険会社による高齢市民向けの一保険制度にし、また低所得者向けのメディケイドのほうは、州への包括的な給付金制度に変換することによって、8千億ドルを削減するとされています。メディケアは現在、4800万人の高齢者と身障者の大半に医療費をまかなっており、世論調査によれば圧倒的な数の米国人は削減に反対しています。メディケア権利センターの所長ジョー・ベイカーとニューヨーク・コミュニティサービス協会のエリザベス・ベンジャミンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2011/4/7(Thu)
    記事番号: 
    2
  • ノーベル賞経済学者スティグリッツ 社会保障圧縮と米国を「1%の1%による1%のための」国にする金持優遇の減税を語る

    今週共和党は今後10年間にわたり政府の出費を5兆8000億ドル以上削減する2012年度予算案を明らかにしました。同案は、主要企業および高額所得者への課税を25%まで下げる一方で、低所得者と身障者を対象とする医療扶助制度メディケイドと高齢者向け医療保険制度メディケアに徹底的な変更を求めるものです。ノーベル賞を受賞した経済学者ジョセフ・スティグリッツに話を聞きましょう。スティグリッツはバニティフェア誌の最新号に寄せた記事「1%の1%による1%のために」で、米国でますます激しくなっている階級格差と不平等について論じています。スティグリッグはコロンビア大学教授で数多くの本を出しています。『フリーフォール: グローバル経済はどこまで落ちるのか』は彼の最近著です。「トップの人々がますます金持ちにあるだけではありません。この人たちが富を得てほかの人みなの富は減っている。現状の米国は昔のヨーロッパよりひどいものです」とスティグリッツは語りました。

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    ★ DVD 2010年度 第4巻 「巨大リスクと利益」に収録

    dailynews date: 
    2011/4/7(Thu)
    記事番号: 
    1
  • NYの裁判所 グアンタナモで拷問に関与したことで起訴された心理学者のケースを審理

    オバマ政権は9.11攻撃の重要容疑者は米国の民間法廷ではなくグアンタナモ湾の米軍基地にある軍法委員会で裁かれると発表していますが、そのグアンタナモでの事件の一つはニューヨークの民間法廷で裁判が行われることになりました。ニューヨーク州第一審裁判所は今日、グアンタナモで被拘束者の尋問中に拷問に関与したとして起訴された心理学者ジョン・レソ博士の件を審理します。この件は、米国政府による尋問プログラムへの心理学者の参加に反対し、その勢力が増しつつある医療専門家キャンペーングループの中心人物、スティーブン・ライズナーの意向を受けて提訴されたものです。

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    2011/4/6(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 軍事介入が事態を悪化させる恐れも: NYタイムズのシャディド記者 リビアと中東の反乱を語る

    リビアでは42年近くに及ぶカダフィ支配を終らせようと反対勢力が戦いを進める中、政府軍と反乱部隊は相譲らぬ膠着状態が続いています。ピュリッツァー受賞歴2度のNYタイムズ特派員アンソニー・シャディドに話をうかがいます。彼は政府と反乱勢力との衝突を取材していましたが、ほか3人の同僚とともにカダフィ軍に拘束されて暴力を受けました。解放されたのはいまから2週間前です。シャディドにリビア情勢と中東及び北アフリカの民衆反乱の台頭に関して話してもらいます。「事態がより危険かつ複雑になり暴力的になれば、なおさら介入の欲求は出てくるだろう。しかし私が思うに(多国籍軍による)その介入こそが、事態を一層悪化させることになるかもしれないのだ」とシャディドは言います。

    dailynews date: 
    2011/4/6(Wed)
    記事番号: 
    2
  • リビアでの拘束から解放されたNYタイムズのアンソニー・シャディド カダフィ軍下での試練を語る

    アンソニー・シャディドは3月にリビアでカダフィ軍に捉えられた4人のNYタイムズの記者の1人です。彼らは1週間近く拘束されて殴られ脅迫されながらも最終的に解放されました。解放からわずか2週間後、シャディドがリビアでのその過酷な経験について長時間のインタビューに応じてくれました。その他、この紛争の見通し、中東と北アフリカで吹き荒れる反乱に関する彼の思いについても語ってくれます。シャディドはピュリッツァー賞を2度受賞したNYタイムズ・ベイルート支局長です。

    dailynews date: 
    2011/4/6(Wed)
    記事番号: 
    1
  • パレスチナ人平和活動家の指導的人物で舞台監督のジュリアノ・メル=ハミスがジェニンで殺害

    パレスチナ人、そして世界中の芸術家や平和活動家が、パレスチナの創造的な非暴力抵抗の中心人物の死を追悼しています。パレスチナの子供たちのための劇場を創設したジュリアノ・メル=ハミスは4月4日、ヨルダン川西岸のジェニンで覆面の襲撃者らによって殺害されまました。メル=ハミスは、彼の「ジェニン自由劇場」の活動に対し、パレスチナ過激派から多くの殺害脅迫を受けていました。同劇場はパレスチナの若者たちに、映画や写真、美術、演劇などの芸術を通して自らを表現することによってイスラエルの占領下での困難な生活に対処していくことを助けてきました。ジェニン自由劇場の演劇学校の監督で、メル=ハミスと長年密接に活動したナビール・ラエ、そしてニューヨークを拠点とするフレンズ・オブ・ジェニン自由劇場の設立者兼取締会代表でジェニンでのプログラムにも密接に関わったコンスタンシア・“ディンキー”・ロミリーに話を聞きます。

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    2011/4/5(Tue)
    記事番号: 
    4
  • 複数の州で「驚くほど配慮と審議を欠いて」死刑で使用する新たな致死薬を選択

    4月5日の夜、テキサス州は、予定されている死刑囚クレーブ・フォスターの死刑執行で初めて、新しい死刑薬を使う予定です。多くの州と同様に、鎮静剤のチオペンタール・ナトリウムが不足しているため、同州は致死注射の過程を実験しています。同州では苦痛を無くし、筋肉を弛緩させ、心臓を停止させる目的で3薬を混合したカクテルを用いています。その中の鎮静剤を選ぶ上で、州の刑務所職員が、医療専門家に相談することなく新聞記事に頼って代替薬としてペントバルビタールを選んでいたことが明るみに出るまで、新しい刑執行方法は秘密にされていました。米麻薬取締局は4月1日、不法に輸入された疑いがあることから、ケンタッキー州とテネシー州に対して薬物の供給を引き渡すことを要求しました。テキサス州の新しい死刑薬について詳細を得るために提訴したオースティンのモーリー・レビンに話を聞きます。ワシントンDCの死刑情報センター(Death Penalty Information Center)の本部長リチャード・ディーターからも話を聞きます。

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    2011/4/5(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 国連の核の番人:世界的に高まる核への懸念に反し、原子力発電所を推進しつづけると発言

    日本の福島第一原発の災害は、国際社会の中で、原子力発電の将来についての議論を引き起こしました。世界では現在440の原子炉が運転中で、世界中の電気の約14%を生み出しています。また過去10年間、新たな原子力発電所の建設計画は特にインドと中国で急増していました。4月4日にウィーンで始まった、国連における核についてのご意見番である国際原子力機関(IAEA)が主催する原子力安全会議の第5回検討会合で、この問題に焦点が当てられました。東京の原子力資料情報室のフィリップ・ホワイトと、グリーンピース・インターナショナルの反核運動の責任者ジャン・バラネクに話を聞きます。バラネクは、IAEAは「原子力への大衆の信頼回復と、各国での民間原子炉発電の拡大への支援へ力をつぎ込むことで」真摯な検討を避けていると論じています。

    dailynews date: 
    2011/4/5(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 日本:法的限度の数百万倍の放射能汚染水を海に放出

    地震と津波発生から4週間後、そして作業員らが高濃度の汚染水が太平洋に直接流出している亀裂を見つけてから数日後、福島第一原発沖の放射線量は法で定められている限度の数百万倍と測定されました。専門家らは、放射線は広大な海ですぐに消散すると言いますが、大量の汚染水の長期的な影響については彼らもわかりません。新たな問題を受け、日本政府は4月5日、魚介類の放射性ヨウ素の基準値を初めて定めました。東京の原子力資料情報室のフィリップ・ホワイトに話を聞きます。「現段階の放射線に起因する癌は、数ヶ月または1年で発症することはなく、遅発性の現象になるでしょう」とホワイトは言います。「現状がどんな影響をもたらすかをきちんと把握するために、健康状態について多くのモニタリングをする必要があります。」

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    2011/4/5(Tue)
    記事番号: 
    1
  • ガザ進攻の「ゴールドストーン報告書」、執筆者が一部を撤回

    2008-2009年のイスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区攻撃についての「ゴールドストーン報告書」の主執筆者が、報告の主要な一部を撤回しました。1日付のワシントン・ポスト紙の社説で、リチャード・ゴールドストーン判事は「(イスラエルは)意図的に民間人を標的にしたのではない」と語っています。イスラエルは現在、民間人数百人を含む1400人のパレスチナ人、そしてイスラエル人13人が死亡するに至った衝撃的な戦争に関するゴールドストーン報告を撤回するよう、国連に呼びかけています。ジョージ・ゴールドストーンの立ち位置について考えるために、アダム・ホロウィッツとリジー・ラトナーに話を聞きました。2人は国連による調査書「ゴールドストーン報告:画期的なガザ紛争調査の功績」の一部の編集に携わりました。ホロウィッツは「ゴールドストーン判事は実際のところ、報告書のほんの一部についてのみ言及したのです。つまり報告書の大部分の正当性は変わらず、判事は依然として報告書を支持しているということだと私は考えています」と述べます。

    dailynews date: 
    2011/4/4(Mon)
    記事番号: 
    3

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