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2020年6月19日(金)

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  • ジョン・ロバーツ首席判事の率いる連邦最高裁判所は18日(木)、DACA(幼少期に米国に到着した移民への国外退去一時延期措置)を終了させようとするトランプ大統領の試みを、5対4の票決で阻止しました。DACAは2012年にオバマ大統領が導入した連邦プログラムで、子供の時に米国に入国した約70万人の移民を国外追放から保護しています。最高裁判所でDACAを弁護した弁護士の1人ルイス・コルテスは、勝利の鍵はDACA登録者(ドリーマーズ)の個々の身の上話を共有できたことにあると語っています。「ロバーツ首席判事を動かしたのは、個々人の物語でした」と、自らもDACA登録者であるコルテス弁護士は言います。また、RAICES(難民・移民の教育と法務支援のセンター)のアドボカシー主任エリカ・アンディオラとも話します。彼女は、ポッドキャスト「ホームランド・インセキュリティ」の司会も務めています。

  • 6月19日はジュンティーンスと呼ばれる記念日で、1865年に米国で最後まで奴隷身分に置かれていた黒人が奴隷解放を知らされた日を祝います。国民の祝日として記念すべきだという動きが高まる中、作家で歴史家のジェラルド・ホーンと話します。彼は、6月16日の物語は「従来示されてきたよりもはるかに複雑です」が、この日についての認識が高まったことは、「奴隷制という恐ろしいシステムを余すところなく思い出す機会を与えています」と言います。

  • トランプ大統領は新型コロナ大流行が始まって以来はじめての選挙運動の集会を、オクラホマ州タルサ市で土曜日に開催します。しかし、現地ではCOVID-19感染者が急増にしています。トランプ大統領は当初、この集会を「ジュンティーンス」(アフリカ系アメリカ人の奴隷制からの解放を祝う6月19日の記念日)に行うと、人種差別と警察の残虐行為に対する全国的な抗議運動のさなかに発表しましたが、大きな反発を受けたため開催日程を土曜日に変更しました。それに加えて、タルサは、1921年に白人暴徒が「ブラックウォールストリート」として知られた繁栄するアフリカ系アメリカ人ビジネス地区グリーンウッドで300人もの人々を殺害し、米国史上でも有数の犠牲者を出した虐殺事件の現場です。この歴史と、いまも蔓延する人種差別について、公民権弁護士ダマリオ・ソロモン=シモンズと話します。彼はタルサに住むグリーンウッド虐殺事件の最後の既知の生存者の法定代理人を務めており、また2016年にタルサで白人警官によって射殺された黒人テレンス・クラッチャーの遺族の弁護士でもあります。テレンス・クラッチャーの妹ティファニー・クラッチャー医師もタルサから番組に参加します。

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