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2020年6月16日(火)

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  • 米国連邦最高裁判所は6月15日、職場での性別による差別を禁じた1964年の公民権法第7編が同性愛者とトランスジェンダーの人々にも適用されるとする、歴史的な6対3の判決を下しました。この判決のほんの数日前に、医療保険制度改革法(Affordable Care Act)に定められたトランスジェンダーの人々への保護を、トランプ政権が覆したばかりです。「これは本当に歴史的な判決です」と、全米自由人権協会(ACLU)のLGBT & HIVプロジェクトのトランスジェンダー正義 副責任者のチェイス・ストレンジオは言います。「この判決は、住宅、教育、医療、そして信用取引の面で、連邦の公民権関連の法律を変える影響を持つでしょう」。ドキュメンタリー・シリーズ「トランスラッシュ」(TransLash)の制作者であるジャーナリストのイマラ・ジョーンズからも話を聞きます。

  • 6月14日、黒人トランスジェンダーの人々、なかでも警察からの暴力と街頭での被害率がとびぬけて高い、女性への暴力に抗議して少なくとも1万5000人がニューヨークのブルックリンをデモ行進しました。この抗議の一方で、6月第2週オハイオ州とペンシルベニア州でさらに2人の黒人トランスジェンダーの女性が殺されています。この2人は今年米国で暴力によって亡くなった、少なくとも13人目と14人目のトランスジェンダーの人々と見られています。ドキュメンタリー・シリーズ「トランスラッシュ」(TransLash)の制作者であるジャーナリストのイマラ・ジョーンズに話を聞きます。彼女はトランスジェンダーの権利の運動は現在「非常に大きな認知度」がある一方で「非常に大きな反発」にも直面していると言います。

  • 人種差別と国家暴力に反対するデモの波の一環として、世界中で抗議者たちが人種差別主義者、植民地開拓者、南部連合リーダーの記念碑を倒しています。ノースカロライナ州を拠点とする芸術家で反人種差別活動家のブリー・ニューサム・バスに話を聞きましょう。彼女は5年前、南部連合旗を外そうと、30フィートの旗竿によじ登り、サウスカロライナ州議会議事堂で逮捕されました。彼女は現在の人種差別主義者の象徴に対する反発は、米国とその他の場所での「漸進的な進展に対するいら立ち」を反映していると言います。「人々は数世紀にわたる植民地主義と白人至上主義のイデオロギーにうんざりしているのです」。

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