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2020年6月3日(水)

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  • 警察の残虐行為に対する歴史的な抗議が全米で続いています。テキサス州ヒューストン市は、先週ミネアポリス市で警察官に殺害されたジョージ・フロイドが長年にわたって暮らしたところですが、この街で2日、6万人を超える人々が、街頭をデモ行進し、ジョージ・フロイドを追悼しました。動画は、フロイドが友人2人に語りかけているときのものです。ミネアポリス市で歴史のある黒人コミュニティの一つ、第三区で若者に助言や援助を与えてきた活動について話しています。フロイドは「そのころから、平和や愛、神そして団結を説き、銃による暴力には反対だと訴えていました」。こう語るのは、ヒューストン市のヒップホップアーティストで、起業家でもあるコーリー・ポールです。ポールとフロイド、ヒューストン復興(Resurrection Houston)教会の牧師、パトリック・P・T・ングウォロと共に教会の地域再生活動を行っていました。

  • ケネス・チェンバレン・シニア事件で大きな進展がありました。2011年、ニューヨーク州ホワイトプレインズ市の自宅アパートで黒人のチェンバレンは警官らと争いになり、射殺されました。チェンバレンが誤って医療警報ペンダントのボタンを押したことが事件の発端でした。1日、第2巡回控訴裁判所は、連邦判事が警察の武力行使が行き過ぎであるとする訴えの一部を却下したことは誤りであるという裁決を下しました。「家族も私も、元の判決が取り消されたことがうれしくてたまりません。」と、被害者の息子、ケネス・チェンバレン・ジュニアは喜びを語ります。「人々が今集まっていますが、みんな、同じ思いだと思います。武器をもたない黒人の男性、女性、子どもたちを、法律を無視し、手っ取り早く処刑してしまうことは、もはや許されないのです」。チェンバレン家の弁護士、メイヨ・バートレットは、こう話しています。「ほとんどの人は、同意してくれるでしょう。自分の家で寝ていて、しかも、何の罪も犯していない。そんなところに、警察がドアを壊して踏み込んできて、殺されるなんて、思いもしないでしょう。医療通報を受けて警官が来たのだから、助けにきてくれたんだ、そう考えるのが普通です」。

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