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2020年5月5日(火)

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  • 米国でニューヨーク州とニュージャージー州の次に1人当たりの新型コロナウイルスの感染数が高いのは、全米最大の先住民居留地ナバホ・ネイションです。アリゾナ州カエンタからナバホ・ネイションのメンバーであるロビー・ジョーンズに話を聞きます。彼は、新型コロナウイルスで死亡したうちの1人、28歳のバレンチナ・ブラックホースのパートナーでした。ブラックホースはナバホ文化を促進した愛されたコミュニティー指導者で、ポエットという名の娘を残しました。

  • 新型コロナウイルスのパンデミックで大きな打撃を受けている、全米最大の先住民居留地ナバホ・ネイションで患者を治療している2人の医師に最新情報を聞きます。ミシェル・トム医師は、ナバホ・ネイションのメンバーで、ナバホ居留地に近いアリゾナ州北部にある「ウインズロー先住民医療センター」(Winslow Indian Health Care Center)と「リトル・コロラド医療センター」(Little Colorado Medical Center)でCOVID-19の患者を治療している家庭医療医です。スリアム・シャマサンダーは、「HEALイニシアチブ」(HEAL Initiative)の一環として、カリフォルニア大学サンフランシスコ校の21人の看護師と医師からなるボランティア医療チームを率いています。彼は、ナバホ・ネイションへの新型コロナウイルスによる打撃は「十分な資金が提供されていない医療制度の延長線上で」よりひどいものになっていると指摘します。メディケアと比較すると「先住民医療サービス」(Indian Health Service)の予算は1人当たり3分の1だそうです。「あなたが目にしている不平等のレベルはこうしたパターンの一部なのです」。

  • 新型コロナウイルスの米国最悪の発生地の1つであるオハイオ州のマリオン刑務所(Marion Correctional Institution)から最新情報について聞きます。この刑務所では11人の囚人と1人のスタッフが死亡し、少なくとも80%の囚人と半数のスタッフが検査で陽性となっています。新型コロナウイルスの感染が広がり、オハイオ州の5万人近くの収監者のうち数千人の釈放を求める声が高まっていますが、マイク・デワイン知事は州刑務所の100人余りの釈放しか承認していません。「釈放されているのはほんの少しだけで、[私たちが]求めている2万人には到底及びません」と、自身の夫ジェームスがマリオン刑務所に収監されているアズラ・クリスピノは言います。彼女は「刑務所廃止の囚人支援」(Prison Abolition Prisoner Support)の共同設立者です。

  • COVID-19のまん延が全米の拘置所と刑務所に収容されている230万人以上の人々の命を脅かしています。学者のルース・ウィルソン・ギルモアと共に、新型コロナウイルスのパンデミック中に囚人たちを釈放することを求める声が、刑務所廃止論の正当性をいかに証明しているかについて検証しましょう。彼女は「カリフォルニア刑務所一時運営停止計画」(California Prison Moratorium Project)と「クリティカル・レジスタンス」(Critical Resistance)の共同設立者で、Golden Gulag: Prison, Surplus, Crisis, and Opposition in Globalizing California(『ゴールデン・グラグ:グローバル化するカリフォルニアの刑務所、余剰、危機と対立』)の著者です。彼女の近刊予定の著書はChange Everything: Racial Capitalism and the Case for Abolition(『すべてを変える:人種的資本主義と廃止のケース』)です。

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