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2020年2月5日(水)

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  • 3日のアイオワ州民主党員集会で、投票区の71%が、2020年最初の大統領候補指名選の最終集計を報告しましたが、最終結果は不明のままです。バーニー・サンダース上院議員が一般投票では首位ですが、伝統的に大統領候補選の勝者を決する州代議員獲得数では、前サウスベンド市長のピート・ブティジェッジが26.8%で、サンダースの25.2%を僅差でリードし、首位となっています。サンダースは第1回と第2回[訳注:1回目の投票で下位の候補を外し、2回目の投票を決戦とする]の両方で一般投票数で勝利し、ブティジェッジが次点、ついでエリザベス・ウォーレン上院議員の順でした。ジョー・バイデン前副大統領は4位で、エイミー・クロブシャー上院議員がそれに続きました。完全な結果がいつ発表されるか、そして結果報道の問題が民主党の選挙戦にどのように影響するかは不明です。民主党の役員らは、Shadowという会社が作成した新しいアプリのトラブルを問題にしています。このアプリは投票区が結果を報告するのに役立つよう考案され、ネバダ州の民主党党員集会でも使用が計画されていましたが、4日にその計画をとりやめました。ニュースサイト『インターセプト』のレポーターであるリー・ファンに話を聞きます。彼の最新記事のタイトルは、”New Details Show How Deeply Iowa Caucus App Developer Was Embedded in Democratic Establishment”(「アイオワ州党員集会のアプリ開発者が民主党幹部にどれほど深くくいこんでいるかを示す新詳細情報」)です。

  • 4日夜トランプ大統領は、3回目の一般教書演説を行いました。翌5日には、共和党が多数を占める上院が米国史上3回目の大統領弾劾裁判で彼を無罪にする投票をすることが見込まれるタイミングでした。経済と移民に著しく重点を置いたトランプのスピーチは、共和党議員が「もう4年!」と掛け声をあげ、まるで選挙キャンペーン集会さながらの場面が多々ありました。トランプは、自身の弾劾裁判にはまったく触れませんでした。演説に先立ち、トランプはナンシー・ペロシ下院議長との握手を拒否しました。一方、スピーチが終わるとすぐペロシが、トランプの演説原稿のコピーを破るのを、テレビカメラがとらえました。ペロシは後にこの演説を「虚偽のマニフェスト」と呼びました。ラシダ・トレイブ、ティム・ライアン、セス・モールトン、ビル・パスクレルなど民主党議員数人がトランプの演説中に議場から退出しました。ニューヨーク州選出のアレクサンドリア・オカシオ=コルテス、マサチューセッツ州のアヤナ・プレスリー、カリフォルニア州のマキシーン・ウォータース、テキサス州のアル・グリーン、ジョージア州のハンク・ジョンソン、テネシー州のスティーブ・コーエン、オレゴン州のアール・ブルーメナウアー、フロリダ州のフレデリカ・ウィルソンなどの民主党議員は初めから出席をボイコットしました。『インターセプト』の調査報道ジャーナリストであるリー・ファンと、キャンペーン運動「ハッシュタグ・ディグニダード・リテラリア」(#DignidadLiteraria)の共同創設者で、近日刊行のUnforgetting:A Memoir of Revolution and Redemption(『忘れない:革命と救済の回想録』)の著者であるロベルト・ロバットの二人の話を聞きます。#DignidadLiterariaは、米国文学界にラティーネクス[訳注:中南米にルーツをもち、北米で暮らしている人。従来はラティーノと呼ばれてきたが、ラティーノは男性名詞であり女性に使うには違和感があるため、中世的な語尾xをつけて使われるようになってきた新語]の声を高めることを求めています。ファンは、一般教書演説でトランプは「彼の支持層が大喜びをするエサを投げていた」と言います。「誰が見ても明らかでした。これは選挙キャンペーン集会のスピーチだったのです。トランプは2020年の選挙メッセージの予告編を演じていたのです」

  • 4日、トランプ大統領は2020年の施政方針を示す一般教書演説を上下院合同議会で行いました。演説は、移民を極悪非道の悪者として描くなど、トランプの2016年選挙キャンペーンのテーマの多くを再現したものでした。引き続き『インターセプト』の調査報道ジャーナリストであるリー・ファンと、近日刊行のUnforgetting:A Memoir of Revolution and Redemption(『忘れない:革命と救済の回想録』)の著者であるロベルト・ロバットの二人に話を聞きます。10人近くの民主党議員がスピーチをボイコットし、加えて数人の民主党員が演説の最中に退出しました。しかしロバットは、民主党の体制派は、多くの重要な問題でトランプと変わらない、と述べます。「ナンシー・ペロシは演説原稿を破ったかもしれませんが、両党とも移民、外交政策、企業支配のような問題について、同じシナリオを使って活動しています。トランプにはそれが分かっています」とロバットは言います。

  • 出版業界で自分のたちの作品がより多くとりあげられるよう求めるラティーネクス[中南米にルーツをもち、北米で暮らしている人]の作家が率いる運動が勝利宣言をするなか、小説American Dirt(『アメリカの汚れ』)への大きな反発と批判を見ていきます。「ハッシュタグ・ディグニダード・リテラリア」(#DignidadLiteraria)または、「文学の尊厳」は、論争の的となった移民小説American Dirt(『アメリカの汚れ』)に対抗して結成されました。小説の著者ジャニーヌ・カミンズ はメキシコ人ではなく、この本の前金として数百万ドルを受け取り、本はオプラのブッククラブにも選出されました。しかし、American Dirt(『アメリカの汚れ』)は、メキシコとメキシコ移民の経験をくいものにし、ゆがめて表現しているという批判を受けています。また、この小説が中米の人々の声を完全に無視しているという批判もあります。3日、文学の尊厳運動の指導者たちは、ニューヨーク市で、この本の出版社フラッティロン・ブックスの所有者であるマクミラン出版との交渉の成功を祝いました。出版社側は、スタッフと出版物の双方でラティーネクスを増やすすることに同意しました。この運動はまた、出版業界全体の差別的な慣行の調査も求めています。「ハッシュタグ・ディグニダード・リテラリア」(#DignidadLiteraria)の二人の共同創立者に話を聞きます。ロサンゼルスから、メキシコ系のライターでポッドキャスター、アーティストのミリアム・グルバ。彼女は、American Dirt(『アメリカの汚れ』)について初めての批判的で強い影響力をもつ批評を書き、この本への批判に火をつけました。もう一人は、NYから、受賞歴のあるジャーナリストで、近刊のUnforgetting:A Memoir of Revolution and Redemption(『忘れない:革命と救済の回想録』)の著者であるロベルト・ロバットです。

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