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2019年10月9日(水)

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  • エクアドルでは先住民の指導者が主導する何万人もの人々による、大規模な反政府抗議行動が進行中。9日も、再度、国家機能の停止が予想されています。8日、デモ隊がキトの町にあふれ、警察の厳重な取り締まりにもかかわらず、政府が課した財政緊縮政策と燃料価格の急騰に非難の声をあげました。エクアドルでは今年の初めに国際通貨基金(IMF)から42億ドルの融資を取り付けたことを受け、IMFから「経済改革」を課されており、レニン・モレノ大統領はその一環として先週、過去数十年間実施されてきた燃料費補助金を撤廃しました。以来、市民の騒乱がまきおこっています。政府がデモ抗議者とメディアを厳しく取り締まる中、何百人もの人々が逮捕されました。8日の大規模なデモは、モレノが政府の機能をキトから南部の都市グアヤキルに一時移転すると述べた翌日に、起きました。キトから、教皇庁立カトリック大学の法学教授であるデビッド・コルデロ・エレディアに話を聞きます。彼は、今回の一連の抗議行動で拘束された抗議者を代表する弁護士の一人です。

  • 7日、2020年の大統領選に出馬中のフリアン・カストロは、トランプ大統領の「メキシコ残留政策」(Remain in Mexico policy)[メキシコから米国に到着した亡命希望者を、裁判所による手続きの間、メキシコに送還し、待機させる政策]への挑戦として、テキサス州ブラウンズビルの米国入港地に亡命希望者12人を護送しました。このグループには、キューバ、グアテマラ、ホンジュラスの9人のLGBTQの人々や、障害のあるサルバドルの女性とその親族も含まれていました。彼らの多くは、メキシコの国境都市マタモロスで待機中に脅迫され、暴行も受けたと報告しています。亡命希望者たちは米国への入国を拒否されました。カストロが2009年から2014年まで市長を務めたサンアントニオから、彼に話を聞きます。

  • トランプ大統領がシリアとトルコの国境地域からの米軍の撤収を命じた後、トルコ政府は、シリア北部のクルド人戦闘員に対する攻撃を準備中だと表明しています。クルド人部隊は、「人道的大惨事」が迫っていると述べました。これに先立ち、米国に連携してきたクルド人武装勢力は、トランプ大統領に裏切られたと感じ、米国の支援を受けての過去2年間の「イスラム国」(ISIS)掃討作戦で捕えた数千人の捕虜を放置すると警告しました。元住宅都市開発長官で、2020年の民主党から大統領選に出馬中のフリアン・カストロに話を聞きます。彼はトランプの行動は「同盟相手への衝撃的な裏切り行為」と言います。

  • 米連邦最高裁は8日、LGBTQの人々を性的指向またはジェンダー・アイデンティティを理由に解雇することができるかを裁定する3つの訴訟で口頭弁論を行いました。最高裁の保守派判事のうち、そのような職場でのそのような差別の禁止に賛意を示す可能性を見せたのは、ニール・ゴーサッチだけでした。3つの訴訟のうち1つは、エイミー・スティーブンスという名のトランスジェンダーの女性が2013年にミシガン州の葬儀社から解雇されたことの違憲性を問うものです。最高裁は、来年初夏までには3件の判決を下す予定です。米国自由人権協会(ACLU)のLGBT&HIVプロジェクト責任者であるジェームス・エセックスに話を聞きます。彼は8日の最高裁での口頭弁論に出席しました。

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