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2019年10月2日(水)

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  • 2018年、ダラスで26歳の黒人男性をダラスの彼の自宅で射殺した白人の非番の警察官が、10月1日、殺人罪で有罪判決を受けました。警官のアンバー・ガイガーは、ボサム・ジーンのアパートに自宅と勘違いして入り、彼を射殺しました。ジーンの部屋は、ガイガーの部屋と同じ建物の1階下に位置していました。彼女は公判で、ジーンが侵入者だと思いこんだと主張しました。「ダラス・モーニング・ニュース」紙によると、ダラスの警察官が、殺人で有罪判決を受ける1970年代以来、ガイガーが初めてです。事件の詳細について、ボサム・ジーンの遺族の弁護士であるベンジャミン・クランプに話を聞きます。彼は、この判決は「今後の判決の先例」となり得るものであり、白人の警察官が、武器をもたない黒人やラティノを殺したら、相応の結果を伴う、ということを示すものだと言います。

  • 中国は今週、共産党政権による統治70年を記念して、北京で史上最大の軍事パレードを開催しました。一方、香港では1日、数ヶ月にわたる抗議活動で初めて、警察がデモ隊に向けて実弾を発射して、暴力を激化させました。オンラインで広く視聴されているビデオでは、機動隊の警官が18歳の抗議者ツァン・チクンの胸に銃弾を撃っているのが見られます。撃たれた若者の容体は安定していると伝えられています。抗議者たちが火炎瓶を投げるなか、警察は催涙ガスと放水砲も発射しました。10月1日、抗議参加者96人が暴動容疑で逮捕されました。香港の抗議活動の詳細について、「労働者の権利国際フォーラム」(International Labor Rights Forum)の中国プログラム責任者であるケビン・リンに話を聞きます。彼は北京で生まれ育ち、長年にわたり中国の労働運動と市民社会を研究してきました。ジャコバン誌への彼の最近の寄稿は、“Four Points on the Hong Kong Protests”(「香港の抗議行動の4つのポイント」)という見出しが付けられています。またニュー・ポリティックス誌の“How Should the U.S. Left Think About China?”(「米国左派は中国をどう考えるべきか」)の著者でもあります。

  • ハイチでは、米国が支援するジョヴネル・モイーズ大統領の辞任を求める大規模な反政府デモがエスカレートし続けています。経済危機の悪化、燃料と食料の不足、モイーズに対する汚職疑惑などで、この1年間、街頭では抗議デモが断続的に行われています。9月30日には首都ポルトープランスで数百人がデモを行い、2日にも別の抗議行動が予定されています。ポルトープランスの多くの地区がこの2週間にわたり封鎖されていています。ハイチ警察が実弾と催涙ガスを使用して抗議デモ参加者に発砲し、最近数日間で少なくとも4人が殺されました。マイアミから、マイアミヘラルド紙のハイチ、カリブ海の特派員で、2010年ハイチ地震の報道でピューリッツァー賞の最終選考に残ったジャクリーン・チャールズに話を聞きます。

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