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2019年9月27日(金)

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  • 米民主党がトランプ大統領を弾劾する手筈を進めています。民主党大統領候補のジョー・バイデンとその息子ハンターを調査するようウクライナ大統領に働きかけたことが理由です。およそ90%の民主党下院議員が弾劾を求めています。26日木曜日、匿名の内部告発者による告発状が機密解除されて公開され、7月にトランプ大統領がウォロディミール・ゼレンスキー大統領にかけた電話の詳細が明らかになりました。告発状の中で、匿名の内部告発者(CIA職員だと特定されています)は、トランプが「大統領の職権を使って、2020年の米大統領選挙への外国の干渉を懇願した」と非難しています。さらに、ホワイトハウスが、トランプがゼレンスキーと電話で交わした会話の全ての記録を、コードワード・レベル機密情報専用のネットワークから独立したコンピューターシステムに移すことで「隔離」しようとした手法に関する詳細も明らかにしました。内部告発者は告発文の中で、「私が話したホワイトハウスの職員によると、大統領の通話記録がコードワード・レベルの機密システムに入れられたことは、トランプ政権の下では『初めてのことではありません』。国家安全保障上の機密事項だからではなく、政治的にデリケートな情報を保護することだけが目的なのです」と告発状には書かれています。展開中のスキャンダルの詳細について、調査報道サイト『インターセプト』の国家安全保障担当の上級記者ジェイムズ・ライゼンに話を聞きます。

  • トランプ大統領がウクライナ大統領ウォロディミール・ゼレンスキーに電話して、民主党のジョー・バイデン議員と息子のハンターについて調査するよう迫った件で、民主党はトランプ大統領を弾劾する方針で結束しています。一方、共和党はバイデン親子のウクライナ疑惑にしがみついて、バイデン元副大統領に汚職政治家のレッテルをはり、次期大統領選でのトランプ大統領の潜在的ライバルにダメージを与えようとやっきになっています。この件の詳細について、インターセプト誌の国家安全保障担当の上級記者ジェイムズ・ライゼンに話を聞きます。彼はニューヨーク・タイムズ紙の記者時代の2015年に初めてバイデンとウクライナの問題を記事にしました。ライゼン記者は、「右派の情報操作マシン」が自分の記事の内容を捻じ曲げ、発覚したことをゆがめて伝えていると言います。ライゼンはオンライン誌『インターセプト』の最新の記事で、「ドナルド・トランプ、ルドルフ・ジュリアーニ、そして彼らの背後にいる勢力によって、自分の記事が捻じ曲げられ、誤解され、嘘と悪意あるプロパガンダに変わるのを見るのは、とてもおかしな気分だ」と書いています。

  • エジプトでは27日もデモが続いています。アブドルファッターフ・アッ=シーシー大統領の汚職の告発を受けて、数千人が街頭に出て大統領の辞任を求めています。抗議運動はカイロや他の都市に広がり、過去1週間で2000人近くが逮捕されました。デモのきっかけとなったのは元軍事請負業者によるSNS投稿で、シーシー大統領や他の政府高官たちが公金を乱用していると非難する内容でした。反政府抗議運動はエジプトではまれな出来事です。2013年にモハンマド・モルシ大統領が失脚した後にシーシーが政権を握り、それ以来、政府を批判する抗議行動は事実上禁止されているからです。トランプ大統領は今週ニューヨークの国連総会で会談した折、シーシーを褒め称えました。また最近、シーシーのことを「お気に入りの独裁者」と呼んでいました。デモクラシー・ナウ!の通信員シャリーフ・アブデル・クドゥースにさらに詳しく話を聞きます。彼は、カイロを拠点とする独立メディア・アウトレット『マダ・マスル』の記者です。

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