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2019年9月9日(月)

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  • トランプ大統領は、18年に及ぶ米国史上最長の戦争を終結させるためタリバン及びアフガニスタン大統領とキャンプ・デイビッドで秘密会談を開く予定でしたが、先週末その中止を明らかにしました。米国とタリバンは既にドーハで9回の交渉を行い、協定書への署名も近いとみられていましたが、交渉は意外な展開となりました。キャンプ・デイビッド会談には、これまで交渉に加わっていなかったアフガニスタンのアシュラフ・ガニー大統領が参加するはずだったことをトランプは示唆しています。首都カブールにいるフリージャーナリストのアリ・ラティフィ、「創造的非暴力の声」(Voices for Creative Nonviolence)共同代表キャシー・ケリー、医療人道支援従事者ハキム・ヤング医師に聞きます。ワシントンDCにいる「国際政策センター アメリカ・プログラム」(Center for International Policy)の上席研究者マシュー・フォーにも聞きます。

  • 米移民関税捜査局(ICE)捜査員が先週、車を一時停止させて職務質問をしようとした際に無登録移民に発砲した事件についてFBIが捜査をしています。この事件は5日木曜日、テネシー州ナッシュビル近郊アンティオークのスーパーマーケットの駐車場で起こりました。この場所は日雇いの仕事を求めて労働者が集まる所です。ICE捜査員が39歳のメキシコ人男性(指名不公表)の身柄を取り押さえようとした際、その男性が白のボックストラックに乗って逃走を図ったとされており、ICE捜査員が彼を2度撃ちました。この捜査員は、7月にICEがナッシュビル近郊のハーミテイジで無登録の男性を取り押さえようとした際に市民によって阻止され、紙面を賑わした捜査員の一人だということがわかっています。ナッシュビルで活動するコミュニティー運動と移民の権利擁護グループの「ザ・ミックス」(The MIX)の一人、ブレンダ・ペレズから詳しく聞きます。

  • バハマは先週のハリケーン・ドリアンがもたらした破壊に苦しんでいます。死者数は少なくとも44人に達し、今後激増するものとみられています。グレート・バハマ島やアバコ島では7万人以上が住宅を失い、数百~数千人が現在も行方不明となっています。未曽有の破壊に直面し、数千人が避難場所と援助を必要としているバハマ諸島は、気候変動危機の「グランウンド・ゼロ」とされてきました。しかし大手メディアの多くは報道で地球温暖化に関することはいっさい言及してきませんでした。「パブリック・シチズン」の気候エネルギー部門の渉外責任者アリソン・フィッシャーに聞きます。「米国人がABCやNBC、大手新聞などの大手メディアから情報を得ようとしたとします。しかし科学者が市民に知ってほしいことはそこにはありません。気候変動が嵐の危険度を高めていること、時には致命的に高めていることは知らされません」と彼女は言います。

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