デイリーニュース

  • ジョスリン・アベリカ:父は娘たちを学校に送る途中で移民関税捜査局(ICE)に拘束された

    2月28日(火)の朝、ロムロ・アベリカ=ゴンザレスと彼の妻は、13歳の娘ファティマを車で学校に送り届けていました。ロサンゼルスの北東のハイランド・パークにある学校です。彼らはちょうど妹を先に車から降ろしたところでした。2台の何の表記もない黒い車が家族に近づきました。ファティマは、父が逮捕された時の様子を携帯電話で撮影していました。映像の中で聞こえるすすり泣きが、父が移民税関捜査局(ICE)に逮捕・拘束された時のファティマのものです。ロムロ・アベリカ=ゴンザレスはアメリカに20年以上居住しており、4人の子どもの父親です。移民税関捜査局はこの逮捕の正当性を主張する声明文で、アベリカ=ゴンザレスは2009年に飲酒運転の履歴があり、2014年に出された国外退去命令が現在も有効であるとしています。ロムロ・アベリカ=ゴンザレスの上の娘ジョスリン・アベリカと話します。またアベリカ=ゴンザレス一家を支援するエミ・マクリーン弁護士と話します。彼女は、「全米日雇労働者組織化ネットワーク」(National Day Laborer Organizing Network)の移民問題弁護士です。

    dailynews date: 
    2017/3/6(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 主張:トランプ大統領の新ムスリム入国禁止令は最初の大統領令と同様に違法

    トランプ大統領は新しい大統領令を出し、ムスリムが多数を占める6つの国の出身者に加えて、すべての難民の入国を一時的に禁止するとみられています。ニューヨーク・タイムズ紙によれば、新たな入国禁止の対象者は、シリア、スーダン、イラン、ソマリア、リビア、イエメンの出身者となる予定であり、イラクは含まれていません。イラク人はトランプ大統領の最初のムスリム入国禁止令に含まれていましたが、全米規模の抗議運動の中、この大統領令は2月に裁判所により無効とされました。新たな大統領令は以前のものと異なり、グリーンカード(米国永住権)を持っている場合や、すでに入国ビザを発給されている場合は、こうした国々の人であっても適用されないと見られています。

    dailynews date: 
    2017/3/6(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 主張:国土安全保障省(DHS)が国境越えの子どもを親から引き離すのは「国家公認の暴力」だ

    国土安全保障省(DHS)が検討している新計画は、難民を含めた入国を試みる無資格の移民家族に対する連邦政府機関の取り扱いに劇的な変化をもたらすものとなっています。ロイター通信によれば、DHSが検討している計画は、家族で国境を越えようとして逮捕された場合、母親を子どもたちから引き離すものとなっています。母親は勾留されますが、子どもたちは当初、米国保健福祉省の保護施設に送られます。テキサス州選出の連邦下院議員ヘンリー・クエイアーは、この計画を批判して、「最も重要なことは、母と子を引き離すのは間違っているということ。そうしたやり方は、国境警備の問題から逸脱して人権侵害の領域に入り込む」と言っています。「全米移民法センター」(National Immigration Law Center)常任理事マリエレナ・インカピエと話します。

    dailynews date: 
    2017/3/6(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 環境活動家ベルタ・カセレス殺害の容疑者は米国で軍事訓練を受けていた

    有名な環境活動家ベルタ・カセレスの殺害と、ホンジュラス軍情報部と米国の関係について新たな調査により新事実が浮上しました。カセレスは昨年2016年3月2日深夜24時の少し前、ホンジュラスのラエスペランサにある自宅で暗殺されました。彼女は「ホンジュラス民衆と先住民の国民協議会」(COPINH)の共同創設者でした。先住民レンカ族の神聖な河川に沿って建設される予定だったアグアサルカダム計画に抵抗する10年に及ぶ闘いを評価され、2015年に権威あるゴールドマン環境賞を受賞しました。カセレス殺害に関与したとして、現役の陸軍少佐と退役軍人2人を含む8人の男が容疑者として拘束されました。容疑者らのうち2人は米国で軍事訓練を受けていたとの報道があります。4年前からメキシコや中米を拠点に活動するフリーランス・ジャーナリストのニーナ・ラカニに話を聞きます。彼女は最近ガーディアン紙に、"Berta Cáceres court papers show murder suspects’ links to US-trained elite troops"(「ベルタ・カセレス法廷文書が殺人容疑者と米国で訓練された精鋭部隊とのつながりを明らかにする」)という記事を寄稿しました。

    dailynews date: 
    2017/3/3(Fri)
    記事番号: 
    2
  • トランプが提案する環境保護庁の予算削減で何千万もの米国民の健康と命が脅かされる

    トランプ政権が計画する環境保護庁(EPA)の権限大幅縮小に関する新たな詳細が判明しました。環境保護庁の2018年度予算案の流出コピーによると、当庁の全体予算の25%が削減される予定です。「要するに、この予算削減が行われると、米国全土で早死する人や病気になる人が確実に増えることは、ほぼ確実です。国民は憤慨すべきです」と、全米大気浄化局協会代表のビル・ベッカーは話ります。トランプ政権はオバマ時代の環境保護庁の活動を後退させると断言しており、ホワイトハウスはパリ協定についての姿勢をいまだ検討中です。フード&ウォーター・ウォッチのウィノナ・ハウター事務局長に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/3/3(Fri)
    記事番号: 
    2
  • セッションズ司法長官 選挙戦の調査から身を引く トランプ政権とロシアの関係はいまだ闇の中

    ジェフ・セッションズ司法長官は、昨年の大統領選挙へのロシアの影響に関する司法省の捜査から身を引きました。上院議員時代にドナルド・トランプ候補の選挙代理人を務めていた際、駐米ロシア大使に2度にわたり会っていたとの報道を受けてのことです。この報道は、今年1月の司法長官就任に際してセッションズが議会で行った宣誓で、昨年11月の選挙に向けた運動期間中にロシア政府職員と接触したことは全くないと証言したことと真向から矛盾しています。セッションズは2日(木)、宣誓のもとで偽証したという疑惑を全面否定し、セルゲイ・キスリャク大使との会談では選挙について協議しなかったため、それについての言及を怠ったと主張しました。同日ニューヨーク・タイムズ紙は、マイケル・フリン元大統領顧問とトランプの義理の息子で上級顧問のジャレッド・クシュナーが大統領就任式の前に問題のロシア大使とトランプタワーで会合していたと報じました。「これらの関係は、今後のトランプ大統領の政権運用に買収や政策への圧力のような形で不適切な影響を与えないだろうか?」と、国家安全保障と市民の自由についてEmptyWheel.netで報道する独立ジャーナリストのマーシー・ウィラーは問いかけます。

    dailynews date: 
    2017/3/3(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 脳腫瘍で入院中の亡命希望者 テキサスの病院で手錠をかけられ 民間拘置所に移送される

    アップデート:このニュースが放送された数時間後、サラ・ベルトラン=ヘルナンデスは本日(3月2日)解放され、家族のもとに帰宅、脳腫瘍の治療を継続する予定だと、アムネスティ・インターナショナルが発表しました。

    トランプ大統領は「バッド・オンブレス」(悪者メキシコ人)を国外退去処分に処すと誓いましたが、エルサルバドル出身の亡命希望者が脳腫瘍で闘病中にも関わらず拘束されたショッキングな事件を見ていきます。サラ・ベルトラン=ヘルナンデスは手足に手錠と足かせ課せられた状態で、病院からダラス近郊のプレイリーランド拘置所(Prairieland Detention Center)へ再移送されました。彼女の弁護士でテキサスA&M大学「移民権利法クリニック」(Immigrant Rights Clinic)のファトマ・マロウフ所長と、生命論理学専門家でテキサスA&M医大「医療における人間性学科」(Department of Humanities in Medicine)のブリン・エスプリン准教授、サラ・ベルトラン=ヘルナンデス解放運動を展開するアムネスティ・インターナショナルUSAリサーチ部門のジャスティン・マゾーラ副理事に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/3/2(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 億万長者ウィルバー・ロス商務長官に承認される プーチンと近いロシアの新興財閥との関係への疑惑にも関わらず 

    ニューヨーク・タイムズ紙は、政権交代を目前にしたオバマ政権が、ロシア政府とトランプ選挙事務所に共謀があった証拠の保存に奔走したと報じました。匿名の前政権スタッフの証言から、オバマ大統領の側近は様々な政府機関に「証拠の手がかり」を残すことで、トランプ次期政権が証拠隠蔽ないし破棄できないよう手配したと報じています。弁護士でありエコノミストのジェームズ・ヘンリーに話を聞きます。彼は最近、Wilbur Ross Comes to D.C. With an Unexamined History of Russian Connections(「ウィルバー・ロス、ロシアとの長年の関係を吟味されないまま政権入り」)という記事を執筆しました。

    dailynews date: 
    2017/3/2(Thu)
    記事番号: 
    2
  • デイビィド・ケイ・ジョンストン:セッションズ司法長官のスキャンダルも浮上 トランプとロシアの関係は公式に調査されるべき

    ジェフ・セッションズ司法長官が2016年に駐米ロシア大使と2度会見したことを米司法省が認めたため、トランプ政権は新たなスキャンダルに直面しています。これがセッションズ司法長官の議会での宣誓証言と矛盾するものだからです。1月の議会での指名承認公聴会で、当時上院議員だったセッションズは、ミネソタ州選出のアル・フランケン上院議員から、トランプ選挙事務所スタッフとロシア政府との接触について知っているかどうかを質問され、「私はロシア側と接触していない」と答えました。3月1日、ナンシー・ペロシ下院少数党院内総務は、セッションズ司法長官が「偽証したことは明らか」であると非難し、「セッションズは、わが国の法の執行最高管理者を務めるには不適格であり、辞任すべきだ」と声明を出しました。2日、ケビン・マッカーシー下院多数党院内総務と下院監視・政府改革委員会(House Oversight and Government Reform Committee )のジェイソン・チェイフェッツ委員長は、司法省がトランプ選挙事務所スタッフとロシア政府との関係疑惑を捜査する際、セッションズ司法長官がその件について忌避するよう求めました。The Making of Donald Trump(『ドナルド・トランプになるまで』)の著者デイビィド・ケイ・ジョンストンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/3/2(Thu)
    記事番号: 
    1
  • リンダ・サルスール:3月8日「女性のいない日」行動計画。反トランプのストライキと活動の組織化を継続

    トランプ大統領の上下両院合同会議での演説を受け、多くのメディアは政権が新たな穏健化に転じたと評価し始めています。しかし、活動家たちは、政権が正常化することはない、トランプがプロンプターに書かれた字幕を読むことを学んだだけなのだから、と見ています。リンダ・サルスールに詳しく聞きます。ムスリム初のオンライン組織「Mパワー・チェンジ」(MPower Change)の代表で、大統領就任式直後に、史上最大の抗議行動「ワシントン女性行進」(Women’s March on Washington)の共同代表を務めました。

    dailynews date: 
    2017/3/1(Wed)
    記事番号: 
    9

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