サウジアラビア当局は、10人の王子、4人の現職大臣、何十人もの大臣経験者を含む影響力ある公職人たちを一斉に逮捕しました。これは、サルマン国王による大粛清であり、彼の息子である皇太子モハマド・ビン・サルマンの王位継承のために権力を集中する目的で行われました。ムハンマド皇太子はサウジのイエメンにおける戦争の立案者です。逮捕者の中には、推定資産170億ドル以上と言われる世界有数の大富豪であるアル=ワリード・ビン・タラール王子も含まれています。タラール王子は、アップル、ツイッター、シティグループ、ルパート・マードックのメディア帝国ニューズ・コープなど、米国の多くの有名企業に投資しています。この大量逮捕は、詳細不明の「汚職」容疑に基づくもので、ムハンマド皇太子が、新しい反汚職委員会を招集した数時間後に実施されました。この委員会は容疑者の拘束、逮捕、家宅捜査、資産の差し押さえを実施できる広範な権力を持っています。一方、ホワイトハウスの発表によれば、トランプ大統領はサルマン国王に電話をかけ、何十億ドルもの米国製武器の購入に感謝し、サウジ王国の「近代化計画」を称えたということです。ラトガース大学の歴史学准教授であり同大学中東研究センター所長トビー・ジョーンズ、イエメンのジャーナリストであり『サナアのレビュー』の創設者で編集長でもあるアフラー・ナサールに話を聞きます。