デイリーニュース

  • ジョンソン大統領の「貧困撲滅への戦い」より50年 21世紀の不平等への新たな戦いを求める

    50前の1964年1月8日、リンドン・B・ジョンソン大統領は「貧困撲滅への戦い」(war on poverty)創始を宣言しました。その政策は、現在も米国の低所得者を支える、メディケイド(低所得者や身体障害者向けの医療保健)、メディケア(高齢者向け医療保健)、政府の住宅費補助、就学援助プログラム「ヘッド・スタート」、様々な司法サービス、食料補助、最低賃金の引き上げ、そして後からできたフードスタンプやペル奨学金などの連邦政府や州政府によるプログラムの基礎となっています。あれから50年が経ち、再び貧困撲滅への戦いが必要だという声が多数上がっています。So Rich, So Poor: Why It’s So Hard to End Poverty in America(『とても金持ちで、とても貧乏:米国の貧困撲滅はなぜそれほど難しいのか』)を執筆したピーター・エーデルマンに話を聞きます。ジョージタウン大学「貧困、不平等、公共政策センター」(Center on Poverty, Inequality and Public Policy)学部長を務めるエーデルマンは、ロバート・F・ケネディ上院議員の上級アドバイザーを務め、1996年に数百万人を切り捨てることになった福祉制度改革法の大統領署名に抗議して辞任するまで、クリントン政権の一員も務めました。

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    2014/1/9(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 変換を遂げるニューヨーク市政 デブラシオ市長の下で 重要な地位に革新派

    ビル・デブラシオ新市長就任から1週間が経ち、ニューヨーク市議会議長にメリッサ・マーク=ヴィヴェリトが選出されました。デモクラシー・ナウ! の共同司会者で、ニューヨーク・デイリー・ニュースのコラムニスト、フアン・ゴンザレスは、マーク=ヴィヴェリトの議長選出で、ニューヨーク市政が、市長を筆頭に、いくつもの重要な地位を革新派が占める新時代を迎えたと語ります。

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    2014/1/9(Thu)
    記事番号: 
    2
  • ニュージャージーの交通スキャンダルがクリスティ州知事の2016年大統領選出馬へ与える影響は?

    ニュージャージー州の知事、クリス・クリスティの側近が政治的意趣返しを目的に意図的に交通渋滞を引き起こしたことが発覚し、知事をめぐる政治的なスキャンダルへと広がっています。新たに公開された文書によれば、州知事再選に出馬したクリスティを支持しなかったフォートリー市長に仕返しするため、知事の副首席補佐官、ブリジット・アン・リーが、ニュージャージーとニューヨーク市を結ぶジョージ・ワシントン橋へ通じる道の車線を封鎖するよう直接指示を下したとされています。知事の高校の頃からの友人で、同じくクリスティ知事に指名を受けたデヴィッド・ワイルドスティーン宛のメールのなかで、ケリーは「今度はフォートリーに渋滞問題を起こしてやりましょう」と書いていました。4日間に渡り1車線を除いたすべての車線が封鎖され、大渋滞を引き起こしました。声明でクリスティ知事は関与を否定、自らの側近の行為に「憤慨すると同時に、非常に悲しい思いだ」と発表しています。このスキャンダルが、2016年大統領選で予想されているクリスティ知事の共和党候補指名に与える悪影響の可能性について、エイミー・グッドマンとフアン・ゴンザレスが議論します。

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    2014/1/9(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 「抗議活動以上のことをする時がきていた」:1971年にFBIの諜報活動を暴露した泥棒たちへのインタビュー

    ベトナム戦争時代の大きな謎の一つが解けました。1971年3月8日、タクシーの運転手、デイケアーセンターの所長、そして二人の教授を含む活動家グループが、ペンシルバニア州のメディアにあるFBIのオフィスに侵入しました。彼らは手当り次第に持てる限りの書類を盗み、盗んだ情報の多くをメデイアに漏えいしました。そこにはFBIの権限乱用の詳細やコインテルプロ(COINTELPRO」と呼ばれる対敵諜報活動の情報が含まれていました。コインテルプロは、社会・政治運動組織に潜入して監視し、活動を崩壊させる目的のFBIのプログラムです。自らを「FBIを調査する市民委員会」と名乗る、この窃盗グループからは一人の逮捕者も出てていません。この侵入者達の身元は今まで隠されていましたが、今週この歴史を変えた盗難事件の功績を認め語りるため名乗りをあげました。本日は、その活動家のうちの3人、ジョン・レインズ、ボニー・レインズ夫妻、キース・フォーサイスと彼らの弁護士デイビット・ケイリーズ、そして当時のワシントンポストの記者ベティー・メツカーに話を聞きます。メツカーは1971年に、この盗まれたFBIの資料についての暴露記事を書いた記者で、今回は新著「泥棒たち: J.エドガー・フーバーのFBI内で隠された秘密組織を明かす(The Burglary: The Discovery of J.

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    2014/1/8(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 気候変動否定者への資金援助から正体不明の団体まで、コーク兄弟のネットワークが2012年に4億ドルを出費

    ワシントンポスト紙と「責任ある政治のためのセンター」(Center for Responsive Politics)は、億万長者のコーク兄弟が関連している17の非課税団体と有限会社の複雑怪奇な連携が、いかにして2012年の米大統領選で少なくとも4億700万ドルの資金を集めたかを明らかにする記事を最近発表しました。この信じがたいほどの金額は、州、連邦、地方選ですべての組合が使った額を合計したものとほぼ同じで、2012年の他の政治資金源のほとんどすべてが小額に見えてきます。この17の団体は、資金源を隠すことを助けるように意図され、その資金源の多くは、投票者の動員とオバマ大統領と議会の民主党議員らを攻撃するテレビ広告費に使われました。「メディア民主主義センター」(Center for Media and Democracy)の代表で、PRWatch.orgとALEC Exposed.orgの発行人であるリサ・グレーブスから話を聞きます。

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    2014/1/7(Tue)
    記事番号: 
    4
  • サンディからハイエンまで、異常気象の2013年は気候変動に関する報道が増加

    2013年の世界的気候変動の報道についての新たな調査によると、気候変動についての主流メディアの記事や社説は30%増加しました。「日刊気候」(The Daily Climate)というウェブサイトは、気候変動についての記事を毎日集めていますが、その結果、2009年以来初めて地球温暖化についての報道が増加したことがわかりました。地球温暖化についての報道は2013年は約2万4000件で、2012年は約1万8000件でした。ロイター、AP通信、ガーディアン紙はそれぞれ1000件以上を掲載しました。主流メディアの中で、2013年に気候に関する報道が減少したのは、ニューヨークタイムズ紙だけでした。一方、フォックス・ニュースの気候報道は相変わらず、気候変動はでっちあげだと主張する専門家たちを特集し続けました。最近の年次調査で「気候に関する報道はエネルギーと天候によって加速され、2013年に急増した」ことを発表した「日刊気候」の発行人ピーター・ディクストラから話を聞きます。ディクストラは元ジャーナリストで、17年間働いたCNNで、環境と天候について報道していました。

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    2014/1/7(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 過酷な気候:極渦が大寒波をもたらす中、異常気象は気候変動に関係しているのか?

    「極渦(きょくうず)」と呼ばれる寒気がテキサスやフロリダなど南部にまで降下する中、1月7日、記録的な寒波が米中西部と東部で記録されています。アメリカ国立気象局によると、モンタナ州、ノースダコタ州、サウスダコタ州、ミネソタ州、アイオワ州、ウィスコンシン州、ミシガン州、ネブラスカ州の一部で、気温は平均を華氏20度から40度下回っています。ミネソタ州ブリムソンでは、気温は華氏マイナス40度まで下がりました。ノースダコタ州ファーゴでは、華氏マイナス32度を記録しました。イリノイ州では、車の運転は控えるよう2日連続で要請され、シカゴや他の都市では学校が休校になっています。ニューヨークでは1月6日、数時間の間に気温が華氏約50度下がりました。「ウェザー・アンダーグランド」(Weather Underground)の気象部長であるジェフ・マスターズから話を聞きます。

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    2014/1/7(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 同性婚禁止に関する裁判所判決巡りLGBTの平等闘争の新たな最前線となったのは、なんとユタ州

    ユタ州では、2013年12月下旬に連邦判事が同州の同性婚禁止を無効にして以来、約1000組の同性カップルが結婚しました。ロバート・シェルビー地方裁判所判事によるこの判決は、一州の同姓婚禁止を覆したものとしては、2013年6月に「結婚防衛法」(Defense of Marriage Act)とカリフォルニアの同性婚禁止を違憲とした最高裁の歴史的判決以来初めてとなります。判決以来数週間経ちますが、その間ユタのいくつもの判所で性的少数者(LGBT)のカップルや結婚の平等を奨励する運動家たちの祝福の姿が見られました。しかし現在、こうしてなされた結婚の法的正統性が不確定となっています。2014年1月6日に、先の判決に対し控訴を行っている間、同性婚を差し止めることを求めたユタ州の要請を最高裁が承認したためです。この件は現在、デンバーの連邦控訴裁判所で審理されていますが、多くの人々は最高裁にもちこまれると見ています。最高裁の判決は全米中に大きな影響をもたらすでしょう。もしユタ州の同性婚禁止が元に戻った場合、約30の他の州での同性婚禁止にも同じことが起こりうるからです。ユタ州の同性婚禁止に反対する訴訟の原告である3組のカップルのうちの1組、デレク・キッチンとモウディ・スバイティから話を聞きます。

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    2014/1/7(Tue)
    記事番号: 
    1
  • シアトル市議に社会主義者:占拠運動、時給15ドルへの戦い、ボーイング社の「経済的脅迫」をクシャマ・サワントが語る

    シアトル市は、市議会議員に何世代ぶりにもなる社会主義者を選出しました。シアトル市議会への選出でクシャマ・サワントは、社会主義者として選挙で公職に就いた米国内の数少ない人物の1人となりました。サワントは経済学の教員であり、最低賃金を時給15ドルまで賃上げする運動を行った「ウォール街を占拠せよ」の元活動家です。「社会主義者として活動するにあたり大事なことは、ひとつには、大企業とそれらが代表するシステム、つまり資本主義制に代わるものへの可能性がはっきりと開かれていることを示すことです」 とサワントは語ります。 シアトルの新市長のエド・マレーは、市職員の最低賃金を時給15ドルまで引き上げる計画を発表しました。一方、シータック市は先日、多数の地元従業員の最低賃金を15ドルまで引き上げることを住民投票で決めました。裁判所が先月、この賃金引上げが同市最大の雇用先であるシアトル・タコマ国際空港の従業員には適応されないという判断を下したことで、投票には逆風が吹いていました。現在、この裁判所の判断には異議申し立てがなされています。市庁舎で本日行われるマレーとサワントの就任式には、過去最多の観衆が集まると予想されています。

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    2014/1/6(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 「問題は薬物自体ではない」:神経学者カール・ハートが脳科学と中毒の迷信を語る

    薬物法の規制緩和に向けた全米的な動きについて引き続き見ていく中で、神経精神薬理学者の草分け的存在のカール・ハート医師に話を聞きます。彼は心理学部と精神医学部で准教授を務め、アフリカ系アメリカ人で初めてコロンビア大学の科学分野で終身教授になった人物です。また、彼は薬物乱用に関する国の諮問委員会のメンバーでもあり、ニューヨーク州立精神医学研究所の薬物乱用部門で研究員も務めています。しかし、神聖なるアイビーリーグに入学するはるか昔、ハートはマイアミで最も危ない地域で育った経験から薬物使用の知識を既に得ていました。先日、彼はHigh Price: A Neuroscientist’s Journey of Self-Discovery That Challenges Everything You Know About Drugs and Society(『ハイプライス:薬物と社会についてあなたが知っている全てに挑戦する神経科学者の自己発見の旅』)というタイトルの回顧録を執筆。この本の中で彼は、彼がいかにして犯罪と麻薬の生活から逃れ、いまは研究対象となったコカインの中毒者にならないようにしてきたかという自己発見の旅を振り返っています。

    dailynews date: 
    2014/1/6(Mon)
    記事番号: 
    2

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