デイリーニュース

  • キューバが米州サミットに参加 オバマのベネズエラ制裁に中南米諸国からの反対必至

    オバマ大統領はパナマに到着し、米州サミットにカナダ、中米、南米、カリブ諸国、そして今回初参加のキューバの首脳たちと共に出席します。オバマ大統領は9日、国務省がテロ支援国家指定リストからキューバを外すか否かの見直し作業を終了したと発表しました。この動きで双方が大使館を再開し、12月に発表された国交正常化に向けての歴史的な動きをさらに進めることが可能になりました。その一方で米国は、このサミットで別の問題に直面しています。キューバの友好同盟国であるベネズエラに対し最近オバマ大統領が発動した制裁措置をめぐる緊張です。3月にオバマ大統領が署名した大統領命令は、人権侵害と汚職の疑いを理由にベネズエラ高官に対する制裁措置を発動しています。今週になって米国は、ベネズエラをもはや国家安全保障の脅威だとは考えていないと発表しました。米州サミットでは他にも貿易、安全保障、移民についても話し合われることが予想されています。本日は、Venezuela: What Everyone Needs to Know(『ベネズエラ:みんなが知るべきこと』)の著者でポモナ大学のラテンアメリカ史を教えるミゲル・ティンカー・サラス教授と、経済政策研究センターの共同主任でジャスト・フォーリン・ポリシー代表のマーク・ウェイスブロットに話を聞きます。

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    2015/4/10(Fri)
    記事番号: 
    3
  • ウォルター・スコット射殺をフアン・ゴンザレスが語る: 警官による黒人男性はいつ終わる?

    デモクラシー・ナウ!共同ホストのフアン・ゴンザレスは、ウォーター・スコット殺害のビデオが、クリーブランドのタミール・ライス事件やニューヨークのエリック・ガーナー事件のような他の警官発砲事件の現場をとらえた動画の繰り返しであると指摘します。「撃たれた人がそのまま放置され、応急手当さえ受けられない様子を人々が見ているというのに、なぜ『黒人の命は大切」』(Black Lives Matter)運動が拡大し、急速に全国各地に広がったのか不思議がっているようじゃねえ」とゴンザレスは指摘します。このことについてゴンザレスは『ニューヨーク・デイリー・ニュース』に"When Will the Killings of Black Males by Cops Cease?"(「警官による黒人男性殺害はいつ終わる?」)と題した新たなコラムを執筆しています。

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    2015/4/10(Fri)
    記事番号: 
    2
  • ムミア・アブ=ジャマール 『プリズン・ラジオ』でウォルター・スコット射殺にコメント

    獄中の元ブラック・パンサー党員ムミア・アブ=ジャマールが刑務所の診療施設から、サウスカロライナ州起きた警官によるウォルター・スコット殺害事件を非難しました。マハノイにあるペンシルバニア州矯正施設(SCI)に収容されているアブ=ジャマールは、重病のため付属診療所に入院中ですが、囚人仲間が運び込んでくれたテレビでこの事件の報道を見て、病床から起き上がり、コメンタリーを撮影しました。本日は、アブ=ジャマールの『プリズン・ラジオ』コメンタリーの一部を独占放送します。職務質問中にスコットを射殺した警官のマイケル・スレーガーは、今は解雇されています。、「彼はチンピラか?餌食を求める野獣か?それともヒューイ・P・ニュートンがいう『豚野郎』なのか?」とアブ=ジャマールは問いかけます。アブ=ジャマールの支持者らによると、彼は糖尿病性機能障害で病院に搬送されてから、病状は重いままです。本日は、彼が糖尿病の専門医に診てもらえることを要求する全国統一行動の日で、10都市で抗議行動が行われまです。アブ=ジャマールは、1981年のフィラデルフィアの警察官ダニエル・フォルクナー殺害の罪で服役中ですが、ずっと無罪を主張し続けています。アムネスティ・インターナショナルは、彼が公正な裁判の機会を奪われてきたと判断しています。

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    2015/4/10(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 米国はイエメンの自国民を見捨てつつあるのか? サウジ攻撃を逃れた米市民、困難な避難の旅を語る

    複数の市民権擁護団体が合同で、オバマ政権に、戦禍に巻き込まれ、戦闘による死者が増加しつつあるイエメンから米市民を避難させるよう求めています。2月半ば、米政府はイエメン国内の大使館をすべて閉鎖し、職員を避難させました。3月、戦闘が激化したイエメンではすべての空港が閉鎖され、同国からの退去はほぼ不可能となりました。しかしオバマ政権は事実上、米国市民に自力でなんとかしろと言っているも同然だという批判もあります。米国務省のホームページには「現在、米政府主導による米国民避難予定はありません。すべての米国民は安全に退去できるまで、安全な場所に避難することを奨励します」とあります。米国は自国民を退避させることを拒否する一方、サウジアラビア主導のイエメンの「フーシ(シーア派反政府組織)」への空爆を支持しています。米国は、サウジアラビア主導の連合諸国への武器搬送の強化を誓い、空爆機への空中給油に合意しています。一方、ロシア、インドだけでなく、ソマリアまでもを含む複数の国が、自国民救助のために船を出動しています。イエメン系米国人で、2014年12月より同国から脱出できずにいたものの、先日やっと避難できたモクター・アルカンシャリに話を聞きます。

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    2015/4/9(Thu)
    記事番号: 
    4
  • ビデオが明らかにした警官の黒人射殺 警官のボディ・カメラ着用を求める声が高まる

    ノースチャールストン警察の警官マイケル・スレーガーが、ウォルター・スコット射殺の殺人容疑で訴追されたことで、警官がボディ・カメラを着用すべきかの議論が再燃しています。警察は当初、スレーガーが発砲したのは身の安全を脅かされたためだったとしていたものの、フェイディン・サンタナが、携帯電話で撮影した事件のビデオを提出したことで見解の変更を余儀なくされました。このビデオで、スレーガーが逃げるスコットに対し8回発泡していたことが明らかになりました。警察の調書は当初、スコットがスレーガーのテーザー銃を奪い、スレーガーはスコットに心肺蘇生法(CPR)を施し蘇生を試みたとしていました。ビデオは、これらの主張がいずれも真実ではなかったことを示しているようです。ノースチャールストンのキース・サミー市長は8日、警察官のボディ・カメラ着用義務付けを発表しました。9日、捜査官らは、スレーガーのパトカーのダッシュボード・カメラのビデオを公開する予定です。数多くの市警は、パトカーへのカメラ装着を実施しています。警察管理職研究フォーラム(Police Executive Research Forum)の2013年の警察署への調査で、回答があった内の4分の1がボディ・カメラ着用を義務づけていることがわかっています。

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    2015/4/9(Thu)
    記事番号: 
    3
  • ビデオが明らかにした警官の黒人射殺 警官による首絞め死亡事件の撮影者が勾留中なのはなぜか?

    サウスカロライナの警察官が武器を持たないウォルター・スコットを射殺した事件では、事件がビデオに撮影されていたことにより警察官が殺人容疑で訴追されましたが、スタテンアイランドでチョークホールド(首絞め)され死亡したエリック・ガーナー事件を撮影した男性がどうなったかを見ていきます。ガーナー死亡事件では、警官はひとりも起訴されなかったものの、事件を撮影したラムジー・オルタは、曰く地元警察に嫌がらせを受けた後、現在は刑務所に勾留されています。オルタは、スタテンアイランド検視官がガーナーの死を殺人と発表した翌日、同事件とは関係のない銃関連の容疑で最初は逮捕されました。オルタは後に薬物関連の容疑で逮捕、勾留されました。オルタの母、兄弟、妻も全員逮捕されています。彼の支援者らは、ガーナー事件のビデオを公表されたためにニューヨーク市警がオルタの家族を標的にしたと非難しています。ラムジー・オルタのおばリサ・マルカドと、オルタ家の弁護士のウィリアム・アロニンとケン・ペリーに話を聞きます。

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    2015/4/9(Thu)
    記事番号: 
    2
  • ジョハル・ツァルナエフに有罪評決:死刑制度を廃止した州で連邦陪審は死刑判決を下すか?

    連邦陪審は、2年前の4月に死者3人、負傷者数百人を出したボストンマラソン爆破事件に関し、ジョハル・ツァルナエフを30件の罪状すべてで有罪としました。ツァルナエフは、爆破事件後の警官殺害事件でも有罪となりました。裁判中、ツァルナエフの弁護人は、ジョハルが兄のタメルランと共に爆発物2つを爆発させたことを認めました。陪審はこれから死刑か、仮釈放のなしの終身刑とするかを選択します。マサチューセッツ州は死刑を認めていないものの、今回の事件は連邦裁判所で審理されています。「死刑制度に反対するマサチューセッツ市民」(Massachusetts Citizens Against the Death Penalty)会長のジェームズ・ルーニーに話を聞きます。

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    2015/4/9(Thu)
    記事番号: 
    1
  • マヤ・アンジェロウとの旅: タビス・スマイリー 伝説的な詩人で公民権活動家を追憶

    マヤ・アンジェロウが亡くなってから1周忌を迎えますが、本日はアンジェロウと親交が深かったテレビとラジオのキャスター、タビス・スマイリーに話を聞きます。新著My Journey with Maya (『マヤ・アンジェロウとの旅』)で、スマイリーは、マヤ・アンジェロウへ賛辞を表し、30年間近くにわたる世代もを超えた友情をまとめています。1980年代半ばに二人が始めて逢ったとき、スマイリーは21歳、アンジェロウは58歳でした。本著には、この高名な詩人のことばがあふれ、スマイリーは人生の岐路でアンジェロウがいかに自分を導いてくれたかを追憶しています。また、この本の出版と同じ日に、米国郵便公社が、アンジェロウをたたえる限定版のフォーエバースタンプ記念切手(訳注:フォーエバースタンプは、額面の代わりにForeverと印刷された第一種郵便用切手。郵便料金が値上げになっても値上げ分を足さずにそのまま使用できる)を公開しました。

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    2015/4/8(Wed)
    記事番号: 
    4
  • シカゴ市長選: ラーム・エマニュエルは決選投票で勝利したが 革新陣営も無視できぬ勢力を顕示

    シカゴのラーム・エマニュエル市長は、決選投票で対抗馬のヘイスース・"チューイ"・ガルシアを辛くもやぶり再選されました。エマニュエルの得票率は約55%、ガルシアは44%でした。エマニュエルが集めた選挙資金は2300万ドルで、ガルシアの600万ドルの3倍以上に達しました。メキシコ移民の息子であるガルシアは、今年初めの選挙でエマニュエルを決選投票に追い込み、米国政界の権力機構に衝撃を与えました。エマニュエルは、主にアフリカ系アメリカ人居住区での50校近くの学校の閉校、2012年の教師ストライキへの対応、同市の殺人率の高さ、および銃による犯罪が多いことなどで、市民の不興を買っていました。シカゴから月刊誌『イン・ディーズ・タイムズ (In These Times)』の記者で、同市選挙の取材にあたってきたリック・パールスタインに話を聞きます。

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    2015/4/8(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 画期的な変革が続くファーガソン 記録的な高投票率で 市議会に新たに2人の黒人議員を送り込む

    ミズーリ州ファーガソンで、警官によってマイケル・ブラウン殺害され、連邦司法省が同市の警察と地方裁判所の人種差別的な慣習と体制について痛烈な報告書を発表してから、初めての市政選挙が行われ、ここでも新たな歴史が刻まれました。ファーガソン市の120年間の歴史で始めて、6人から成る市議会の3人がアフリカ系アメリカ人となるのです。通常は登録有権者の投票率が約12%というこの地域で、約30%という記録的な高投票率を記録し、エラ・ジョーンズとウェスリー・ベルの2人が当選したのです。2014年8月にマイケル・ブラウンが殺害された当時は、市長、警察署長、シティー・マネージャー、地方裁判所判事の全員が白人でしたが、射撃事件後、市長を除く全員が辞任しています。本日はファーガソン行政区の民主党選挙対策委員のパトリシア・バインズに話を聞きます。バインズは住民の有権者登録および投票推進を支援し、候補者2人の選挙運動マネージャーを務めました。

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    2015/4/8(Wed)
    記事番号: 
    2

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