ギリシャのアレクシス・チプラス首相は、ギリシャの選挙民が国際緊急援助の条件を圧倒的多数で突っぱねた歴史的緊縮拒否の2日後、ユーロ圏の緊急サミットに参加するためにブリュッセルに到着しました。ギリシャ国民は7月5日、ユーロ債権団からの包括的な救済の交換条件である、さらなる予算削減と増税に対し61%対39%の投票で拒否の表明をしました。チプラスは、ギリシャの銀行が引き続き閉鎖されている中、新たな救済策の緊急提案をしようとしています。もしギリシャの銀行が資金不足になり、ギリシャが独自の貨幣を刷らざるをえなくなれば、1999年にユーロが始まって以来初めて、1つの国が脱退することになる可能性があります。ユークリッド・チャカロトスは7月6日、7月5日の国民投票の後辞任したヤニス・バルファキスの後任として、ギリシャの新財務相に就任しました。「平等のヨーロッパ」を求めているチャカロトスは、ギリシャの主要な救済交渉人を務めたことがあり、急進左派連合(シリザ)の党員となって10年ほどになります。バルファキスと同様に、チャカロトスもまた、ユーロ圏主要国から課せられた緊縮財政はギリシャを不必要に貧窮化させるとして、これに声高に反対してきました。アテネからチャンネル4ニュースの経済編集者のポール・メイソンと経済学教授のリチャード・ウルフに話を聞きます。