2014年の始めに、著名なフォークシンガーで活動家のピート・シーガーが、94歳で亡くなりました。現代アメリカのフォークミュージック運動を生み出す一助となった人物として、シーガーは70年近くにわたり、音楽や政治のシンボルでした。1940年代にウディ・ガスリーと共にアルマナック・シンガーズというバンドで演奏活動を行った後、ウィーバーズというバンドを結成。1950年代には、ジョセフ・マッカシー上院議員の政治的魔女狩りに反対し、下院非米活動委員会で証言を拒否したことで投獄されかけました。シーガーは公民権活動家として突出した存在になり、運動を代表する曲「勝利を我らに」(We Shall Overcome)を広めるのに一役買いました。また、ベトナム戦争に声高に反対し、歌で体制に抗議する同世代の歌手たちに刺激を与えました。彼はその後、環境運動と反核運動の中心的存在になりました。2009年にはバラク・オバマの1期目の米大統領就任式で、ブルース・スプリングスティーンと共にリンカーン記念館の階段でウディ・ガスリーの「我が祖国」を歌いました。本日は、2013年と2004年に行ったシーガーのインタビューからハイライトを再放送します。