デイリーニュース

  • コネティカット州で死刑廃止へ 最高裁での死刑違憲審査へ向け勢い増す

    コネティカット州の議員たちは、今後の有罪判決で課される死刑を廃止する法案に最終的な承認をしました。この法案は、これに署名して法律として成立させると公約したコネティカット州知事のダンネル・マロイに提出されました。これでコネティカット州は、ここ5年間に死刑を廃止した5番目の州となり、全米51州のうちでは17番目の州となります。これによって、最高裁の違憲審査申請のために活動家たちが必要としている26州にまた一歩近づきました。「これは2011年9月の黒人のトロイ・ディビスの死刑執行以来の我々の初めての勝利なのです」と全米黒人地位向上協会(NAACP)のベン・ジェラスは言います。「我々の国の人権問題を考える上で苦労して得た進展なのです」。

    dailynews date: 
    2012/4/12(Thu)
    記事番号: 
    2
  • トレイボン・マーティン殺害と全米での抗議45日 ついにジョージ・ジマーマン起訴

    武器を持たない17歳のトレイボン・マーティンが射殺されて45日、狙撃者のジョージ・ジマーマンが第2級殺人罪で起訴されました。アンジェラ・コーリー特別検事は、起訴は事件の真価によるもので、この数週間にわたって全米で起きた抗議活動やソーシャル・メディアを通じた大規模な運動の影響を受けたものではないと言います。これに異を唱える全米黒人地位向上協会(NAACP)代表のベン・ジェラスに話を聞きます。「現実には、この事件の解明のために立ち上がり、『われわれには正義が必要だ』と唱えたトレイボーンの家族や何百万人もの支持者たちがいなかったなら、コーリーが担当検事になることはなかったでしょう。」マーティンの家族を代表しているパークス・アンド・クランプ法律事務所の公民権部門長の弁護士、ジァスミン・ランドにも話を聞きます。「連邦政府は事実関係をくまなくこと詳細に調べ上げ、人種憎悪による犯罪があったかどうか調査しなくてはならないと思います」とランドは言います。

    dailynews date: 
    2012/4/12(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 元海兵隊員が自宅で射殺された事件 警察の他の不法行為が続々と報告される中 大陪審が事件の調査を開始

    明日12日はケネス・チェンバレン・シニアの誕生日です。彼はニューヨーク市北郊のホワイトプレインズにある自宅で誤って自身の緊急医療呼び出しボタンを押してしまい、通報で駆けつけた警察に自宅内で射殺された元海兵隊員の男性です。明日69歳になるはずでした。本日、大陪審が開かれ警察側に犯罪事実がないかを調べるため証拠の審査が始まります。ケネス・チェンバレンの息子さんケネス・チェンバレン・ジュニアと家族の代理人の弁護士メイヨ・バートレットおよびアブドゥルワリ・ムハンマドに話を聞いた最近のインタビューの後半を放送します。バートレットはこの事件の最新状況を話すとともに、ホワイトプレインズで起きた警官による他の不法行為とみられるケースを紹介します。その中には軽犯罪で調書を取られた後で警官に殴られたというケースもあります。「警官は彼らの頭に実際にフードをかぶせるのです。アブグレイブ刑務所でリンディー・イングランドが被虐待者たちの頭にフードをかぶせたのと似たようなやり方です。そうしておいて彼らに反ムスリム、反アラブの暴言を浴びせかけるわけです。ホワイトプレインズ市警察本部が、です」とバートレットは話します。彼はホワイトプレインズのあるウエストチェスター郡の郡検察事務所で人種などの偏見犯罪班の主任を務めていた他、同郡人権委員会の議長もしていました。

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    2012/4/11(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 現役の米陸軍中佐で内部告発者のダニエル・デイビス: 米国はアフガン戦争について国民をだましている

    本日はアフガニスタンでの米国の戦争に疑義を呈している兵士の中でも最も高い地位にある現役軍人、米陸軍中佐ダニエル・デイビスに長時間インタビューで話を聞きます。アフガニスタンへの1年にわたる2度目の派遣から帰還した後に彼が提出した手厳しい報告書の中で、デイビスはアフガニスタンで行った米兵およびアフガニスタン人への約250のインタビューを基に次のような結論を引き出しました。「米軍の上官クラスの指導者たちは、アフガニスタン現地の状況に関して米国議会や米国民に話をする際にあまりにも真実をねじ曲げてしまってきたために、真実が今やどこにあるのかもわからなくなっている」。成功しないと分かっている任務を遂行するために、あとどれだけの人間が死ななければならないのかとデイビスは問います。「軍事的には達成することができないと分かっている不可能な任務を受ければ、そういう任務の目的って何なのかという疑問が残ります」

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    2012/4/11(Wed)
    記事番号: 
    1
  • エジプトのショック・ドクトリン:シャリフ・アブドゥル・クドゥースが語るムバラク後の経済危機と大統領選

    エジプトでは、ホスニ・ムバラク政権の諜報活動を率いていたオマル・スレイマンが大統領選への出馬を表明し、経済は危機を迎えつつあります。カイロを拠点とするデモクラシー・ナウ!の特派員シャリフ・アブドゥル・クドゥースに、革命後のエジプトの状況について話を聞きます。スレイマンはエジプトの情報庁長官を18年以上務め、米国と緊密な関係を築き、ブッシュ政権の「特例拘置引き渡しプログラム」で重要な役割を担っていました。そして今スレイマンは、5月23日から始まる予定の、すでに大勢が出馬している大統領選に立候補します。クドゥースは、エジプトが多額の財政赤字を抱え、また、小麦のような必需食料を輸入に依存しているにも関わらず外貨準備高は不足するなど、同国は経済危機の重大な局面に差し掛かっていると指摘します。「憲法がこれからどうなるのか、選挙がどうなるのかまったくわかりません。エジプトの革命は依然として宙に浮いたままです」とクドゥースは言います。クドゥースは、エジプト革命についての彼の報道で2012年の独立系メディアの特別業績に対するイジー賞(Izzy Award for Special Achievement in Independent Media)を受け取るためにニューヨークに来ています。

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    2012/4/10(Tue)
    記事番号: 
    2
  • ネバダ州でテロリストらを訓練:セイモア(シーモア)・ハーシュが語る核科学者暗殺関与のイラン組織への米国の支援

    ジャーナリストのセイモア(シーモア)・ハーシュは、ブッシュ政権が、米国務省の外国人テロリストのリストにあるイランの反体制組織の訓練を秘密裏に行っていたことを明らかにしました。ハーシュは、米統合特殊作戦コマンド (the U.S. Joint Special Operations Command/JSOC)は、2005年からネバダ州の極秘施設で、イスラム人民戦士機構(ムジャヒディン・ハルク/MEK)の工作員らを訓練していたとしています。ハーシュによると、MEKのメンバーはオバマが就任する直前まで、通信傍受、暗号文、兵器、小戦術部隊の訓練をネバダ州で受けていました。MEKは1997年以来、外国人テロリスト組織としてリストされており、1970年代の6人の米国市民の殺害から最近の一連のイラン人核科学者暗殺まで、多くの攻撃に関わっています。ハーシュは、イスラエルの諜報機関の役割についても考察し、オバマ政権はこの訓練のことを知っていたと指摘します。「なぜなら、オバマ政権はMEKに関して、そしてイラン国内での作戦に関して、この分野で前政権が何をしてたかという情報にアクセスできるからです」。

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    2012/4/10(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 政治犯から気候変動活動家へ:追放されたモルディブ前大統領、モハメド・ナシードが語る

    今年2月に銃を突きつけられて辞任を強いられ、失脚したモルディブ大統領のモハメド・ナシードに、自国での民主化をめぐる闘いについて話を聞きます。驚くべきことに、米国政府は、独裁者だったマウムーン・アブドル・ガユーム元大統領を支持する新政権すぐさま承認しました。ナシードは長らく民主化運動を行い、ガユーム政権下では6年間投獄されました。ナシードが気候変動の根本的原因の解決に取り組む指導者として国際的に認識されていたこともあり、このクーデターは世界中を駆け巡るニュースとなりました。モルディブは海抜が最高でわずか1.3メートルで、他の島しょ国とともに地球温暖化による海面上昇に対してとても脆弱な状況にあります。また、現在公開中のナシードの姿を追った新作ドキュメンタリー映画「The Island Prsident(島の大統領)」の監督ジョン・シェンクにも話を聞きます。

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    2012/4/9(Mon)
    記事番号: 
    2
  • マリのトゥアレグ人反政府勢力、独立を宣言:自決権へのアフリカ覚醒の一部か

    マリで、3月のクーデタ-で反乱軍に追放されたアマドゥ・トゥマニ・トゥーレ大統領が正式に辞任し、政権は4月下旬に行われる選挙後にマリ議会に移行される予定です。反乱軍は、トゥーレ大統領が同国北部主要都市の制圧に成功したトゥアレグ人反政府勢力の蜂起に対する対応を誤ったとして、政権を掌握したと話しています。政府側は、反政府勢力はトゥアレグ人の分離主義者とアルカイダと関連のあるイスラム主義者で構成されていると主張しています。本日は、アフリカにおける社会正義の確立を目指すサイトの「パンバズーカニュース」編集長、フィロゼ・マンジに話を聞きます。彼は、元アムネスティ・インターナショナルアフリカ支部長です。最近では、「African Awakening: The Emerging Revolutions(アフリカ人の覚醒:革命の台頭)」の共同編集を行いました。マンジは、マリ、セネガル、そしてそのほかの地域の政情不安定は、主に国際通貨基金(IMF)や世界銀行が多くのアフリカ国家に押し付けた新自由主義政策により「われわれが過去30年間にわたって独立の利得を全て失ったという事実によって引き起こされている」と語ります。「人びとは、政府が市民に対してよりも銀行や国際的な多国籍企業に対して責任を果たしていると感じています」

    dailynews date: 
    2012/4/9(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 「闘いは決して終わらない」:バン・ジョーンズが語るキーストーンXLパイプライン、環境関連職、キング牧師の遺産

    米政府でグリーンジョブ(環境保全をめぐる雇用)創出の特別顧問だったバン・ジョーンズが、トランスカナダ社によるオクラホマ州からテキサス州までのキーストーンXLオイル・パイプラインの南側の建設をオバマが最近、支持したことに対して見解を述べます。オバマは環境保護団体による大規模な市民的不服従運動を受けて一時はプロジェクトを拒否していました。「ここで学ぶべきことは、闘いは決して終わらないということです」と、ジョーンズは言います。「率直に言って350.org世代や占拠運動の多くの若者たちが国を動かすだけの年齢に達するまで、我々はこの国で長い間、浮き沈みを続けるでしょう」。彼はさらに、オバマが政権を握ってから約270万件の環境関連職が創出されたと付け加えています。マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師の暗殺記念日を目前にして、ジョーンズは社会的・経済的正義を求める進行中の闘いについても思いを馳せます。「我々がやるべきことは、自分たちが信じる価値のために闘い続けることです。人口構造の変化が起きて我々の考え方が永続的に支配的な多数派を占めるようになるまで粘り強く」。

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    2012/4/3(Tue)
    記事番号: 
    4
  • 「闇の中で叫ぶ声」 米国が後ろ盾のバーレーン政権下の民主化要求デモ

    バーレーンの人権活動家アブデゥルハディ・アルクハワジャが収監に抗議してハンガーストライキに入って58日目、彼はいま死に瀕しています。ここで、アルジャジーラ英語放送のリポーターが身分を偽って撮影したバーレーンの民衆蜂起の驚くべき映像を紹介します。Bahrain: Shouting in the Dark(『バーレーン:闇の中で叫ぶ声』)というタイトルのドキュメンタリーで、賞もとっています。監督のメイ・イン・ウェルシュと話します。彼女はデモに対する政府の武力弾圧を最後まで見届けた唯一の欧米ジャーナリストです。暴力は彼らを治療した医者や看護師たちにも向けられました。

    dailynews date: 
    2012/4/6(Fri)
    記事番号: 
    3

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