デイリーニュース

  • ウィスコンシン州民主党リコール選挙の対抗馬決定 スコット・ウォーカー知事の「イデオロギー的南北戦争」に挑む

    ウィスコンシン州の民主党予備選の投票者たちは、議論の的となっている共和党州知事スコット・ウォーカーのリコール選挙での対抗馬としてミルウォーキー市長のトム・バレットを選びました。2011年、ウォーカーが大半の公務員のほとんどすべての団体交渉権を剥奪するばかりか、賃金や年金を大幅削減するという計画まで発表して同州いたるところで抗議運動が勃発しました。6月5日のリコール選挙は現時点ではウォーカーとバレットの一騎打ちです。同州マディソンからザ・プログレッシブ誌の編集者マシュー・ロスチャイルドに話を聞きます。ロスチャイルドは、知事の座を維持しようというウォーカーの選挙戦は全米の富裕層からの多額の寄付金で支えられていると言います。「ウォーカーはアメリカの悪徳ビジネス階級のお気に入りなんです。労働者たちの喉をブーツで踏んづけてやりたいと思ってるボスたち全員のヒーローなんです」とロスチャイルドは言います。「そして、彼らの財布のひもは……今ゆるみ始めたばかりなんです」

    dailynews date: 
    2012/5/9(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 石炭から住宅差し押さえまで バンカメがシャーロット市での株主総会で抗議行動に直面

    ウォール街占拠運動の抗議者や環境活動家、困窮する住宅所有者らが今日、ノースカロライナ州シャーロット市に集結してバンク・オブ・アメリカの年次株主総会の会場前で抗議活動を行います。抗議者たちは金融危機における銀行の役割や石炭産業への支援、さらに長い間住宅差し押さえ権を濫用してきた疑いに世論の関心を向けたいとしています。この政治行動は同じくこのシャーロットで9月に開かれる民主党全国大会に照準を当てた活動の試金石でもあります。同市は最近、警察権力を広範囲に行使して、武器からマジックペンや自転車のヘルメットまで含む長大な禁止物品リストの何か1つでも隠そうという意思を持つ者を探すという名目で、バックパックやハンドバックやブリーフケースを携行している人はだれでも職務質問で身体検索できるようにしました。「バンカメの略奪的な行為に立ち上がろうと、みなさんシャーロットにやって来るんです」と全米のコミュニティ・グループの連合体であるRight to the City Alliance(市に対する権利同盟)のレイチェル・ラフォレストは言います。シャーロットにはバンカメに自宅から退去させられた175人ほどの住民たちを引き連れてやってきました。「株主総会では重要な株主たちの前に立って、こう言ってやるんです。『あなたたちの行ないのせいで私たちの暮らしはこうなった。

    dailynews date: 
    2012/5/9(Wed)
    記事番号: 
    2
  • ノースカロライナ州民 同性婚・事実婚を法的に認めない州憲法の変更を承認

    ノースカロライナ州の有権者たちが住民投票を行い、結婚を男性と女性の間に限るものと規定する州憲法変更提案を高投票率で可決しました。ノースカロライナ州法は以前から同性婚を禁じていましたが、この変更によってこれまで法的に認知されていた男女間の事実婚など、その他の家庭内パートナーシップもまた、同州では法的な権利を認められないことになります。この法案は文言が曖昧なため、同棲していながら結婚はしていない州内の15万組もの男女のカップルも影響を受ける恐れがあると指摘する法律家もいます。その他にも、これが家庭内暴力からの保護措置を無効にしたり子供の親権交渉で不利に働いたり、入院中のパートナーを見舞いに行く権利を奪ったりする恐れもあると警告されています。「この憲法改変を後押ししていたのがどういう人たちだったかを見ると、長い間人々をまとめるのではなく分裂させてきた人たちだということがわかります」と言うのは「ノースカロライナのすべての家族を守るための連合(Coalition to Protect All North Carolina Families)」のウィリアム・ロビンソンです。

    dailynews date: 
    2012/5/9(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 裏切られた正義:ヒューマン・ライツ・ウォッチのケネス・ロスが語るグアンタナモ軍事法廷の失敗

    5月5日、9.11攻撃の5人の主犯格容疑者を起訴するための軍事法廷がグアンタナモ湾の米軍基地で開かれました。9時間の審理中、5人の囚人らは、殺人とテロ罪の罪状認否や、判事の質問に答えたり判事の話を聞くことも拒否しましたが、被告側弁護人の一人はこれを「不当な制度に対する平和的な抵抗」だと説明しました。被告側弁護人らは、9.11攻撃の5人の主犯格容疑者の裁判は、彼らの死刑を導くために不正に行われていると言います。裁判を批判する人々は、オバマ政権は軍事法廷を進めることによって危険な前例を作ったと言っています。米政府は当初、このケースをニューヨークの連邦裁判所へ移そうとしましたが、根強い反対意見に屈し、グアンタナモでジョージ・W・ブッシュ大統領の下に設置された特別軍事法廷を再開することに同意しました。被告側弁護人の少なくとも一人は、彼の依頼人に不利な証言の中で、拷問と呼んでいい扱いによってねじ曲げられていない証言などないと主張しています。「水責めは溺死による処刑を模しています。古典的な拷問法です。ブッシュはそれを命じたことを認めています。ブッシュは犯罪容疑者である事実からは逃れようがありません。

    dailynews date: 
    2012/5/8(Tue)
    記事番号: 
    3
  • ロバート・ライシュ「我々は騒動を起こす必要がある」:富と権力の集中を暴いた「占拠せよ」運動を賞賛

    米国の元労働長官ロバート・ライシュは、自著の最新刊Beyond Outrage(『憤りを超えて』)巻頭で、「ウォール街を占拠せよ」運動への献辞を次のように書いています。「我々の経済と民主主義を取り戻すことに取り組んでいる占拠せよ活動家たち、そしてその他の多くの人々へ」。ライシュに、国中が経済について新たに語るよう仕向けたことの「占拠せよ」運動の成功と、ワシントンにいる選挙で選ばれた政治家たちに進歩的な事柄を法制化させるために、なぜ草の根運動が必要とされるのかについて話してもらいます。ライシュはさらに、米国と欧州の経済危機に対して緊縮財政がなぜ解決にならないのかについて持論を展開します。

    dailynews date: 
    2012/5/8(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 元労働長官ロバート・ライシュ:福祉の弱体化からグラス・スティーガル法の廃止まで クリントン政権の誤りを語る

    米国の元労働長官ロバート・ライシュは、オバマ大統領の経済危機への対応と、クリントン政権によるグラス・スティーガル法の廃止を批判しています。同法の廃止は、商業銀行と投資銀行の境界をなくすという、画期的な規制緩和であり、金融崩壊を導くきっかけになったと広く認識されています。クリントン政権はさらに、米国の福祉法を大きく変えて、数百万人から活保護を取り上げました。「ホワイトハウスの外に出て、何か兆候が見られるだろうと期待しながらコンスティチューション・アベニューに沿って自分のオフィスまで歩いて戻ってきました。しかし、あの問題について多くの人々が懸念していたのに、通りには誰もいませんでした。耳が痛いほどの静けさで、しーんとした空気が流れていました」と、クリントンが福祉法改革に署名した日のことをライシュは振り返ります。このとき彼は「この国の富と権力の集中化が高まることについて懸念する人々が何もせず、その存在が目に見えないなら、進歩的なことは何も起こらないだろう」ということがわかったと言います。ライシュは現在、カリフォルニア大学バークレー校の公共政策の教授です。彼は、『余震(アフターショック)そして中間層がいなくなる』を含む13冊の本を執筆しました。

    dailynews date: 
    2012/5/8(Tue)
    記事番号: 
    1
  • ストライキ:授業料値上げ案に反対、カナダ・ケベック州の学生が12週間授業をボイコット

    授業料値上げに反対して、カナダ・ケベック州各地の学生が3か月間にわたる空前のストライキを行っています。ビクトリアビルでは4日、100人以上の学生が拘束されました。学生の1人は、警察が発砲した何かに当たり、失明したとも伝えられています。ストライキはまだ終わりが見えません。政府は前週末、スト収束に向けた提案を行いましたが、学生のリーダーらは、むこう3日間で150のキャンパスでこの提案について投票するスト参加学生らに対して、この提案を推奨しないと述べています。

    dailynews date: 
    2012/5/7(Mon)
    記事番号: 
    3
  • エクソン・モービルの知られたくない秘密、インドネシアからナイジェリア、ワシントンへ:「私営の帝国」著者スティーブ・コルが語る

    ピューリツァー賞受賞記者で、労作Private Empire: Exxon Mobil and American Power(『私営の帝国:エクソン・モービルとアメリカの力』)の著者、 スティーブ・コルに引き続き話を聞きます。彼は、独立を求める血塗られた内戦のさなかに利益の上がるガス田を運営していたインドネシアやアフガニスタンでのエクソン・モービルの物議を醸している役割について検証します。また、「フラッキング(水圧破砕)」として知られる賛否両論のある天然ガス採掘法への同社の深い関与と、来る米選挙での同社のロビイストの役割について話をします。このインタビューの第一部はここをクリックしてください。

    dailynews date: 
    2012/5/7(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 「政治的崩壊」 フランスとギリシャ選挙で緊縮財政反対路線の政党が歴史的勝利へ

    欧州の有権者らは、画期的勝利で緊縮財政反対派の候補者を支持しました。仏大統領選挙では、17年ぶりに社会党のフランソワ・オランドが勝利しました。ギリシャ市民は、厳しい国際的救済策の実行を約束していた2政党を拒否しました。一方で、ギリシャの極右政党「黄金の夜明け」が初めて議席獲得を果たしました。欧州を席巻するこの変化について、ギリシャのアテネ大学のヤニス・バルファキス教授(経済理論)に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/5/7(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 『私営の帝国』 巨大石油企業エクソン・モービルの国家さながらの権能を語るスティーブ・コルの新著

    世界で最も巨大で強力な企業の1つ、エクソン・モービルを検証します。先週、この巨大企業が発表した今年第1四半期の利益は95億ドル、1日当たり1億4千万ドルに近い利益です。ピュリッツァー受賞記者スティーブ・コルの新著Private Empire: Exxon Mobil and American Power(『私営の帝国:エクソン・モービルとアメリカの力』)はエクソン・モービル社の真の姿を詳細に暴き出す労作です。「エクソン・モービルは自社のことを、主権を持った独立の存在、ほとんど国家に等しいものと本気で考えているんです。彼らは本当に、米国に本社を置く企業の中で最も閉鎖的なものの1つです」とコルは言います

    dailynews date: 
    2012/5/4(Fri)
    記事番号: 
    4

Pages